第1163話 14.09.2026「日光の米杉」夏季休暇を利用して栃木県日光市のキャンプ場に出かけました。
家族、親族総勢15人、犬5匹、車4台での大移動で大騒ぎでした。
そこのキャンプ場は森の中で、とても静かで鳥のさえずりが響く素敵な空間の中にありました。
宿泊したのはログハウスのコテージ。
このログハウスには米杉(ウェスタンレッドシダー)の丸太が使用されていました。
米杉は北米の先住民族から「生命の木」と呼ばれ、古くから人々の暮らしを支えてきた特別な木です。
赤色や黄色味がかかったグラデーションがきれいで魅了されます。
ログハウスの扉を開けるとさわやかに香り、とても癒されました。
この香りの正体は、米杉にたっぷり含まれているヒノキチオールという天然の芳香成分です。
また、米杉は細胞内にたくさんの空気を含んでいるため、断熱性が非常に高くて冬は温かく夏は涼しいという特性を持っています。
さらに驚くのがその耐久性で、防虫・防腐成分があり、湿気の多い日本の環境でも腐りにくく長く愛されています。
どこかの住宅メーカーの宣伝文句のようですね。
いつもよりぐっすり睡眠できたような気がしたのは米杉のおかげだと思います。
夏なのでリビングに設置されていた薪ストーブが使用できなかったのは残念でしたが、次回は冬の時期にも訪れてみたいと思いました。
それから今回は大雨に降られて川遊びができないというアクシデントもありました。
子供たちは不満でしょうが、私は部屋にこもりきりでそれはそれで癒されてよかったかなと思います。
来年は天気が良く日光東照宮にも参拝したいと願っています。(文:ゴン)
第1162話 07.09.2026「南東北でペーパウッドに出会う!」それは、まだギリギリ夏になる前の頃でした。
久しぶりにJR東日本様のフリーパスを使い南東北方面に出掛けて参りました。
今回の旅の最大の目的は、2024年3月に運航開始された新型車両の山形新幹線E8系に乗車するということでした。
予約した早朝の列車に早速乗車すると、まず目に飛び込んできたのは山形の紅花をイメージしたイエローから抽出される紅色へのグラデーションを取り込んだ華やかな色のシートでした。
そして通路は、最上川の流れをイメージしたという曲線の柄でした。
ちなみに、グリーン車のほうは月山の針葉樹をイメージしたグリーンを基本とし、肘掛けには地元のサクラ材が使われているそうです。
どうも東日本の車両は九州ほどたくさん木材を取り込んでこないなぁと感じました。
2番目の目的としてはあの米沢牛を腹パンになるまで食すということでした。
米沢で途中下車し、駅近くの「べこや」さんで見事に達成して参りました。
お味については、何も申すことはありません。
すばらしい至福の時間を過ごし山形に移動、ホテルに荷物を置き街へ散歩にでました。
小一時間ほど歩き回り、フルーツやいろいろな土産物を取り扱っているちょっとおしゃれな感じのお店に入店。
ドリンクを注文し、窓際のカウンター席でアイスコーヒーをチューチューすすりながら、外を通る人を眺めていたときです。
ふと見るとすぐ目の前によく見慣れたものがあるじゃないですか!
なんとテーブルの上に、もう一段ミニテーブルのようなものが置かれていたのですが、その木口がペーパウッド合板で出来ていたのです。
カバの30ミリでしたね~。
たまに、銀座のどこそこに入れたとか聞いて、見に行くことはありましたが、予期しないところで出会うと本当に感動しますね。
めちゃくちゃ嬉しかったです。
ひとりで歓喜してパシャパシャ写真を撮って、さぞかし周りからは変な目でみられていたと思います。(笑)
あとはこれが、弊社経由で販売されたものであってほしい。
いやきっとそうだな…と、勝手に決めつけホテルに戻りました。(文:正さん)
第1161話 31.08.2026「ウッドチップの使い道」ウッドチップって、何だか好きです。
小さな木片はひとつとして同じ形のものはありません。
自然な形で、見ていて飽きません。
でも、いま一つ使い道が見当たらないのがウッドチップ。
比較的大量に使われているのはドックラン用です。
クッション性があるため、犬の足腰に優しく、歩きやすい地面を作ります。
身近な使い道はマルチング用。
庭や花壇の土の上に敷いて、雑草の成長や泥はねを防ぎます。
香りのある樹種のウッドチップであれば燻製(スモーク)用。
サクラやブナなどのチップは、肉や魚の燻製料理に使われます。
ヒノキやヒバであれば消臭効果があるので、靴や下駄箱に入れて置いたり、お風呂に入れたり…。
だいたいそんな感じの使い道で、それ以外は思い浮かばないのですが、やっぱり何となく好きなので、店頭で販売することにしました。
特別に用意した不織布の巾着に詰め放題で¥1,100。
店の前はあまり人通りの多い所ではないので期待はしていませんが、とりあえず年内は毎日販売してみようと思います。
このきっかけになったのが「下町そぞろめぐりスタンプラリー」です。
台東区の蔵前エリアを中心とした80店舗が参加しています。
スタンプラリーの冊子は佐久間木材でもお配りしています。(文:木材バカ四代)
第1160話 24.08.2026「木材と戦闘機」8月15日は戦後81年目の終戦の日でした。
81年前となると当時の画像や写真だとモノクロがほとんどで、遠い昔のようですが、ふと考えてみると自分が生まれた年のたった25年前には、日本は大空襲を受けていた訳ですから、不思議な感覚と時のスピードにただ驚きを感じます。
この8月お盆の時期によくNHKなどが放映する、映像の20世紀という世界大戦や太平洋戦争の映像番組もついつい毎年観てしまいます。
絶対に見ると暗い気持ちになるのですが…。
この番組で大体でてくるのが、当時大活躍した戦闘機、日本だと零式艦上戦闘機(ゼロ戦)などです。
ゼロ戦はボルトやネジまで軽量化を徹底的に追求し、エンジンの馬力を最大限に引き出した名機。
主翼等には「超々ジェラルミン」という軽量ですが強度の高い合金が使われていたそうです。
木材を取り扱っている私としては、全部が木製とは言わないまでも、戦闘機に木材を使用しているものはないかと調べてみました。
実際に木材製の戦闘機は存在していて、有名なのは第2次世界大戦で活躍したイギリス製の戦闘機「デ・ハビランド・モスキート」です。
THE WOODEN WONDER(木の驚異)と呼ばれた伝説の名機だそうです。
加工しやすい木製の特性を生かし、表面を平滑加工、空気抵抗は金属製より優れていて、レーダーに感知しにくいステルス特性も好まれたそうです。
やはり飛行機ですので軽量化が大きなテーマで、芯の中心は軽量なバルサ材を使用。
ただそれでは装甲強度が足りず、表面にはバーチ材の合板が使用されていたそうです。
日本でも、終戦近くに実戦には使用されませんでしたが、名機モスキートの影響か、スギ・ヒノキ製の戦闘機が試作されていたそうです。
戦闘機(航空機)に木材が使われていた事実は、木材が単なる建築材料ではなく、技術や工夫次第で高度な工業用品であることを物語っています。
木のさらなる可能性を感じることができます。(文:くりすけ)
第1159話 17.08.2026「組子」富山へ出張に行くとたまに食べに行くラーメン屋があります。
ビルの地下にあるのですが、ビルに入ると微かに木の香りを感じました。
周りを見渡すとKUMIKOの文字が…。
「ご自由にご覧ください」と書いてあったので覗いてみました。
他に誰もいなく、組子を見ていると店員さんが話かけてきました。
「組子に興味がおありですか?」と…。
「木材関係の仕事をしているので興味はあります」と返答。
組子の材は桧がメインで、風景などを表現するときは濃淡を出すために他の材質も使用するとのことです。
最近の住宅は和室を作らず、欄間などの注文も無くなり、ホテルや商業施設の依頼が8割だそうです。
残りの2割は海外からの依頼で、現地で簡単に組み立てられるようにして送っておられます。
写真は立山連峰の組子ですが、実物はもっと美しく圧巻でした。
富山の職人技と美意識を発信するために展示や体験、ワークショップを催しています。
体験では外国の方が圧倒的に多いそうです。
いずれ某番組の応援団にでてきそうな気も…。
体験教室では、くろもじ茶か飲めるそうです。
どんな味か気になりますが、時間も掛かるし体験はしませんでした。
新宿でも催しをしていると聞きましたので、体験してみようと思っています。
その後に目的の富山白エビラーメーンを食べました。
富山ブラックも美味しいですが、私は白エビが好きです。(文:兄貴6)
第1158話 03.08.2026「木のおもちゃ」子供が大きくなるにつれて、その子に与えるおもちゃについて考えることが増えました。
まだ未就学児で、何をみても興味深く感じる大事な時期です。
様々な意味で、良いおもちゃをあげたいと考えています。
以前、天然木の積み木を買い与えたところ、気に入ってよく遊んでいます。
手に取って握りしめたり、かじったり、並べたり、投げつけたりと大いに楽しんでいるようです。
木の優しい手触りを気に入っているのかもしれません。
そんな様子を見ていると、木のおもちゃを作ってあげたくなってきています。
何がいいかなと思ったときに思い出したものがあります。
お取引のあった加工屋さんが作った「ラトルバック」です。
あれをいずれ作ってみようかなと思っています。
子供と一緒に作ってもいいかもしれません。
ラトルバックは、細長い船のような形をしたおもちゃです。
見た目はとてもシンプルですが、回してみるととても不思議な動きをします。
平らな場所である方向へ回すと、くるくると回ります。
ところが、その反対方向に回すと、がたがたと振動して回転が止まり、今度は何も手を触れてないのに自分から反対方向へと回り始めるのです。
初めて見たときは、その不思議な動きにまず驚きました。
質量保存の法則に反しているようにも見えますが、この動きは、物理学で説明できるようです。
ラトルバックは左右対称に見えて、ほんのわずかに重さのかかり方がずれるように作られています。
そのため、苦手な方向へ回すと、回る力の一部が横揺れへと変わります。
その横揺れは、回る力を徐々に奪っていき、やがて回転のエネルギーはその揺れを通じて今度は得意な方向への回転へ移り変わります。
つまり回る力が揺れる力へと代わり、揺れる力が反対向きへ回る力へ変わっているのです。
この動きは、形のわずかな違いと重心の配置、そしてテーブルとの摩擦が絶妙に組み合わさることで初めて生まれます。
数ミリにも満たないわずかな違いによってです。
ラトルバックの一連の動きを見ると、子ども心に素朴な感動や疑問が湧くはずです。
願わくは、ラトルバックのようなものに興味をもつ子に育ってくれればと思います。(文:ドサンコ)
第1157話 27.07.2026「ヒバ千人風呂に入ってきた!」先月末、例によって大人の休日倶楽部パス5日間新幹線指定席乗り放題(2万円ナリ/人)で青森の旅に行ってきました。
夫が「棟方志功が生前愛して通っていたという酸ヶ湯温泉に行きたい!」と言い出し、行くことにしたのですが、旅立つ前日、岩手県沖を震源とする地震が発生し、青森県で震度6強の揺れを観測。
新幹線が一時運休、よもや旅行も中止か?!という早くも前途多難の気配…。
当日も新幹線に遅れが出て、一日にたった2本しかない酸ヶ湯温泉の無料送迎バスの発車時刻に間に合わないんじゃないか?という緊張状態が続きました。
なんとか新青森駅に到着、出発までの少ない時間でビールを買い込み、バスに飛び乗りました。
新青森駅から約70分バスに揺られ、八甲田連峰の麓付近にある青森の中でも秘湯中の秘湯と呼ばれている酸ヶ湯温泉に到着。
ここが冬になると4m越えの豪雪地帯か~と感動しました。
昼過ぎ頃到着したので、ホテルのチェックインには2時間以上あり、どうやって時間を潰そうか?と思いましたが、早速にでも温泉にはお入りください、とのホテルの方のおすすめで、目的のヒバ千人風呂に入浴することに。
ご存じの方もいらっしゃるかもですが、実はこの温泉、「混浴」なんですよね~(^_^;)。
いくらずうずうしいオバサンのワタクシでも、混浴に堂々と入れるほどは度胸が座ってはおりませぬ(笑)。
昔は全員すっぽんぽんで混浴だったらしいですが、今の時代は男女共「レンタル湯浴み着」なる強い味方があるのでめちゃ安心です。
湯浴み着なんか着けないわよ!っていうツワモノの外国人女性やオバサマたちもいましたけど…。
総ヒバ造りの大浴場は初めて見る人を驚かせます。
160畳もの浴室が眼前に広がり、天井までの高さは5mほどもあるというのに、視界をさえぎる柱は1本もありません。
浴室内はすべてヒバの木で造られており、独特の香りと古風な異空間が特徴的で、昔ながらの素朴な風情が漂っていました。
結局昼間に2回、早朝に1回ゆっくりとヒバ千人風呂を楽しみました。
「湯治」という伝統療法が整った温泉としても有名なのですが、現代は食事がちゃんとついている民宿的な雰囲気。
部屋に「カメ虫発生注意!」なるチラシがあり、その内容は秋に八甲田山麓のブナ林から大量のカメムシが飛来して、部屋に入り込むのだとか。
直接の害は無いものの、強烈な匂いを発するカメムシは都会人にとってはものすごく恐怖です!
後日談ですが、私たちが泊まった前日、地震があった事もニュースになっていましたが、この酸ヶ湯温泉のごく近くの山中でタケノコ取りに夢中になっていたオバサンがクマに襲われ、足を食われた事件もニュースになっていましたので、いろんな意味で震えました((((;゚Д゚))))ガクブル。
ちなみに新青森駅のシンボルツリーはもちろん立派な青森ヒバ。
ヒバを満喫した旅でした!(文:まるこんぶ)
第1156話 21.07.2026「山火事は心が痛む」日本では昨年の冬季から2026年春先に多くの山火事が発生してしまいました。
何だかものすごく多くの山火事のニュースを見たと思うのは私だけでしょうか?
岩手県大船渡市での山火事は平成以降最悪な規模でした。
2025年の初めにはアメリカのカルフォルニアでも猛烈な山火事が発生し、日本でも大きく報道されました。
大切な家や自然が失われる姿が報道されるたびに本当に心が痛みます。
何でこんなに山火事が増えるの?と疑問に思う人はたくさんいることでしょう。
原因は地球温暖化による極端な乾燥だと言われています。
ちなみに日本で増えているゲリラ豪雨も実はこの山火事と同じ原因から生まれていることをどのくらいの人が知っているのでしょうか?
地球の気温が上がると地面の水分がどんどん蒸発し、カラカラになる地域と逆に大雨が集中する地域と二極化が進んでいるのが現状です。
また、森が燃えてしまうと二酸化炭素を吸ってくれる木が減ってしまいます。
そうなると温暖化が進むという最悪のループに陥ってしまう悪循環ですね。
海外の山火事は落雷などの自然現象が多いのですが、日本の山火事の約7割はたき火や農作業のゴミ焼、たばこのポイ捨てなど人間の不注意による人的要因です。
近年は温暖化による少雨で山の木々や落ち葉がカラカラに乾いていて、天然の着火剤のような状態であることを理解し、山での火の取り扱いにはくれぐれも注意が必要ですね。
たばこのポイ捨てなんてもってのほかです。
自然現象ではどうすることもできないですが、人的要因による山火事は防ぎたいものです。
焼失してしまった山を再生するには何十年もかかりますが、美しい日本の山が甦ることを願っています。(文:ゴン)
第1155話 13.07.2026「石の上にも3年、いや40年たっても…」確かそれは春ごろのことだったと思います。
私は月に1~2回、新宿や池袋のデパートめぐりをするのが好きなのですが、その日はたまたま「大阪くいだおれ大会」というイベントが行われておりました。
大阪といえば、たこ焼き、お好み焼き、串揚げなどが有名で私も大好物ではありますが、その日に行ったお店は「うどんやさん」。
何年か前に一度行ったことがある道頓堀の行列ができるうどんや「今井」さんが出店されていたのです。
関西風のまっさらに透き通ったスープですが、ダシがきいていてとにかくウマイのです。
で、そのダシを使った親子丼が実演販売されていましたので、早速ゲット。
イートインスペースで早速いただくと、これまた「ウマイ!」。
ほとんど醬油は使っておらず、味のベースはやはりダシでめちゃめちゃ上品なお味です。
添付されていた木のスプーンもちゃんとくぼみもあり、手にフィットして食べやすい!
パッと見て「あ~シナかアスペンだなぁ」と思いましたが、かなり厚みもありしっかりしていたので、アスペンは非常にやわらかい木なので、これはシナだなぁと結論付けました。
昨今スプーンといえば、たいていプラスチックのものしか見かけませんが、「やっぱ木製だよな~」料理をより一層引き立てている気がしました。
食べ終わり、スプーンに愛着を覚えた私は、そこに置いてくることができずに、入っていた袋に戻し持ち帰ってまいりました。
自宅に着いて、洗っておこうと思い袋から取り出そうとしたとき、ふと目に入りました。
袋のウラに「このスプーンは白樺の間伐材から作られています」と記載されていたのです。
「え~っ!」
なんてこったい!カバだったのか~。
カバなら毎日のように触れているのに~。
40年もこの仕事を続けてきてこれか~と、打ちひしがれてしまいました。
まだまだ精進せねば!と思った次第です。
でも、ホントうまかったです。(笑)(文:正さん)
第1154話 06.07.2026「エゴノキの毒」最近、スタイラックスという木の名前をよく耳にします。
以前は聞いたことがない名前でしたが、最近ベトナムで植林されている木のようです。
調べてみると、日本の近似種はエゴノキだそうです。
いや、エゴノキ自体もあまり聞いたことがないかもしれませんね。
ところが私、エゴノキを庭木として育てていたことがあります。
エゴノキは北海道から沖縄まで日本全国の雑木林に見られる落葉高木です。
写真のように鈴のような白い花が枝先から吊り下り、清楚な美しさです。
名前の由来はエゴイズム(わがまま)からではありません。
果実をかじるとエグ味を感じる(エゴイ、エグイ)ことが由来だそうです。
果皮を水中でもむと泡立つので、石鹸がなかった時代は洗浄剤のように利用され、「セッケンノキ」の呼称もあります。
また、麻酔効果があり、エゴノキの実を川上ですりつぶして流し、麻痺した魚を川下で捕獲するという漁法が昔は行われていました(現在は禁止されています)。
「毒もみ」とも呼ばれていたそうです。
私が庭木で育てていたのはその毒が必要で…。
嘘です!
数年前、うまく根付かせることができず、枯れてしまいました。
またリベンジして育ててみようと思います。(ニヤリ)(文:木材バカ四代)
第1153話 29.06.2026「ワールドカップ」FIFAワールドカップ2026が開催されています。
23回目となるワールドカップはカナダ・メキシコ・アメリカの北米国開催となりました。
複数国開催いうと今から24年前の2002年の日韓ワールドカップを思い出しますね。
あの時の興奮は凄かった。
あれから24年も経っているのがちょっとびっくりですが…。
私はプレイこそしていませんが、スポーツ観戦が好きなのと、青春期にJリーグが開幕したので、観るのは好きです。
Jリーグやチャッピオンリーグなど、クラブチームの戦いはもちろん良いですが、やはり国の誇りをかけて戦うワールドカップは格別です。
テレビ中継で国旗が映ると、「あれはどこの国旗だっけ?」と思ったりします。
今回開催地の一つのカナダは国旗にメープルの葉が描かれています。
カナダの国樹であるカエデ(サトウカエデ)ですね。
(ちなみに日本の国樹は桜。)
カエデというとパンケーキにかけるメープルシロップが有名ですが、木材としてのカエデ(メープル材)は高級で信頼性の高い材料として有名です。
そのメープル材もハードメープルとソフトメープルと2つの分類があります。
ハードメープルは成長がゆっくりであるため、年輪が細かく詰まっています。
これがハードメープルの強度や重さ、粘りのある特徴につながります。
ソフトメープルはハードメープルと比較すると密度や硬度がやや低いものの、加工性が良いため家具や建具などに広く使用されています。
食文化と木材文化と2つの文化を持つメープルという木。
樹木のワールドカップがもし開催されたら優勝候補の一角ですね(笑)。(文:くりすけ)
第1152話 22.06.2026「樹木医」先日ラジオで樹木医の方のお話を聞きました。
内容は倒木についてです。
樹木医制度は1991年に成立し、現在全国で3,000人以上の樹木医がいます。
そのうちの600人以上が東京都に集中し、少ない県では10数名しかいない状況です。
自治体や造園業に所属している医師が多いそうです。
なので、街路樹や公園の木すべてを頻繁に診断するのは難しいと…。
国土交通省の資料によると、強風による倒木被害は西日本より東日本が圧倒的に多いです。
台風による倒木は沖縄県が1番かと思いきや、神奈川県が1番多い結果に…。
腐朽、病害での倒木もまた神奈川県がトップですが、次いで東京都、3番目が京都府、4番目が千葉県と、関東が上位を占めています。
西日本では腐朽、病害での倒木は京都府、愛知県を除くと数件のみです。
樹木医が多い関東で、腐朽や病害での倒木が多く発生しているのはなぜでしょうか?
この状況を解決しようと、樹木診断アプリを開発したとのことです。
まだ使用できる状態ではないようですが、AIに木が病気の状態の画像を大量に学はさせています。
これから生命体は画像をAIに解読させ、病気を診断するのが当たり前になっていくのでしょうか?
最近ではマンション敷地内に木を植えるところも増えています。
定期的に樹木医に診断してもらったりしているのですかね?
倒木事故が起きないようにしっかり木も診断し、管理していただきたいです。
弊社が入居しているビルにもカバの木が植えてあったなあ…。(文:兄貴6)
第1151話 15.06.2026「木陰」先日、子どもと大きな芝生のある公園へ出かけました。
その日は、5月としては珍しいくらい強い日差しが照りつける、とても暑い日でした。
公園に着いて、芝生のある広場に向かいました。
そこには、広々とした芝生が広がっているにもかかわらず、遊んでいる人はほとんど見当たりませんでした。
普段は、子供を中心に多くの人が遊んでいる芝生です。
一方で、芝生の周りに植えられた木の下には多くの人が集まっていました。
テントを張っている家族、レジャーシートを敷いている人、ベンチで休む親子など、皆が自然と木陰を選んでいました。
ここ数年の異常な暑さや日差しの強さを思い出すと、日陰の大切さを改めて実感しました。
そこで、最近新聞で読んだ東京の街路樹のことを思い出しました。
東京では高度経済成長期以降、道路整備とともに街路樹が植えられてきました。
現在ではイチョウやケヤキ、サクラなどが都内各地の道路わきにあります。
街路樹はこれまで、街並みを美しくする存在として語られることが多かったようです。
しかし近年、その役割は大きく変わりつつあるのだとか。
猛暑日が増えるなかで、街路樹は暑さを和らげる重要な都市インフラとして注目されているようです。
先日の公園でも実感しましたが、木の葉は直射日光を遮り、人が過ごしやすい環境を作ってくれます。
新聞報道では、世界の都市でも、樹木の価値を見直す動きが広がっているとありました。
例えばオーストラリアのメルボルン周辺では、都市全体の樹木被覆率を高める目標を掲げているようです。
樹木被覆率とは、上空から見たときに樹木の葉が地面を覆っている割合のことです。
単に木の本数を増やすのではなく、どれだけ木陰を生み出せるかを重視しているようです。
同じような取り組みは、世界的に行われており、こうした取り組みの背景には、気候変動への対応があるようです。
街路樹の倒木のリスクや、剪定、落ち葉の清掃など管理に伴うコストなどもありますが、木は単なる景観の一部ではないと考えられてきているのかもしれません。
気候危機を迎えている私たちの暮らしを支える大切な社会インフラとも言えるかもしれません。
公園で多くの人が、陽射しのさす芝生ではなく、木陰に集まる姿を見ると、そんなことを感じました。(文:ドサンコ)
第1150話 08.06.2026「梅の実落とし」夫がJR東日本の口車に乗せられたのか、それとも得したのか、数年前から私たち夫婦はJR東日本銀行の口座を作りました。
条件が整うと年2回、株主優待券と同じ4割引の切符がもらえます。
その切符の締め切りが迫るたびに、「どっかに行かないとソンしちゃう!」という夫の強迫観念から、今回は水戸への小旅行となりました。
もちろん、目的は「居酒屋放浪記」!(笑)だけでなく、偕楽園等も見学いたします。
駅からレンタサイクル「みとチャリ」(なんと!15分70円ナリ!安!)で偕楽園に向かいます。
偕楽園は金沢の兼六園、岡山の後楽園とならぶ「日本三名園」のひとつで、天保13年(1842年)に水戸藩第九代藩主徳川斉昭によって造園されました。
みとチャリで五月晴れの千波湖を疾走すること30分弱、正門に到着。
鬱蒼とした竹林を抜け好文亭へ。
「好文」とは梅の異名で晋の武帝の「学問に親しめば梅が咲き、学問を廃すれば咲かなかった」という故事にもとづいて斉昭が名づけたそうな。
最上階からの千波湖の眺めは素晴らしいものですし、広大な梅林も見えますが、残念なことに花の季節は当然とっくに終わっています。
好文亭を出て梅林を通ると、まさに青梅がたわわに実っていました。
この後、居酒屋巡りはもちろんのこと、街中をふらふらしていたら、なんと、2万歩も歩いてヘトヘトに(-_-;)。
数日後、ネットニュースを見ていたら5月28日、市立五軒小(同市金町)の5年生児童らがたわわに実った梅の実を収穫する「梅の実落とし」が行われたそうです。
来年春の花の開花に影響が出ないよう、未熟で青い梅の実を枝から落とし、収穫するこの行事、今年は比較的実が大きく、収穫量は10トン超だとのこと。
花でも楽しませてくれて、実でも楽しませてくれる…梅はなんとお得な樹木なのでしょうか!
わたしも、みなさんを楽しませるお得な人になりたいものです!~(^^♪。(文:まるこんぶ)
第1149話 01.06.2026「ことしのG.W.は?」今年もあっという間にG.W.が終わってしまいましたね。
皆さんはいかが過ごされましたか?
私は静岡県にある世界遺産の「三保松原」に出かけました。
この日は天気も良く、青い海と緑の松林の向こうに富士山がくっきりと見えて、心が洗われた気持ちになりました。
いつ見ても本当に富士山は神々しい姿をしていて、日本人でよかったなと思います。
この絶景は歌川広重の浮世絵にも描かれていることは有名です。
昔から富士山には仙人が住んでいるとされていました。
その富士山と人間の世界を結ぶ懸け橋のような存在がこの地であると信じられていたそうです。
昔の人と同じ風景を見て感動を味わえているのは感慨深いものがありますよね。
そんな砂浜を歩いていくと「羽衣の松」が見えてきます。
天女が美しい衣を掛けたという伝説の大松です。
松独特のぐねぐねとうねる見事な枝ぶりを見ていると伝説は本当だと思えてきます。
また、松の木は常緑で冬でも緑を絶やさない神の宿る木とされ、門松や正月飾りなどお祝い事には欠かせない、昔からあがめられている木ですね。
最近では倒木の悲しいニュースが頻発していますが、この松にはずーっと長生きしてこれからもこの絶景とともに人々を楽しませてもらいたいです。
帰りがけに食したマグロ丼のおいしさと、自然に癒されてリフレッシュできたお出かけになりました。
今年の後半は天女のように?天に昇るような勢いで仕事に精を出せそうです。(文:ゴン)
第1148話 25.05.2026「これは公園?それとも施設?」そうなんです。
今年になったころから気がついていたのですが、先日ようやく取材に行ってきました。
なんか木がたくさんある公園のようなものが出来たのか、まだ作っている最中なのか、何なんだろうと、そこを通るたびに思っていました。
それは、私が暮らす墨田区内のとある幹線道路沿いの交差点の角にありました。
休日の早朝にカメラを持って自転車で走ること数分で到着。
誰もいない、そりゃあそうですよね、まだ6時前(笑)。
近づいてみると、まず目に入ったのはウッドチップがかなり広範囲に敷きつめられた地面。
そして、単板をむき終わったあとのような細い丸太が規則的に十数本立てられておりました。
次にカラ松合板で作られた箱の中には花や木々が植えられており、その先には羽目板を貼り付け作られた曲線が美しいベンチがいくつか置かれておりましたが、みな違った形をしており同じものはありません。
さらにカラフルにペイントされた小屋のような建物、覗いてみると絵本が数冊ありました。
てっきり、墨田区が作った公園だと思っていたのですが、よく見ると入口に看板が立っており、そこにはとある企業が設置したと記されておりました。
何でも子育てしている人を支援しているようで、その近くに子育て中の家族専用の賃貸マンションを設置していたり、これまたすぐ近くに子育てしながらお店を出そうとしている人向けに、空き店舗を3つとかに区切ってシェアショップなるものを提供していたりしているようでした。
へーすごいなぁと思いました。
そのあと気づいたのですが、それら遊具は丸太以外固定されておらず、移動できるようで、今後この町内をぐるぐると移動してまわります。
と、書き込んでありました。
後日夕方、車で通ると小さな子供たちや、お母さんたちがいっぱいおられました。
「いこいの広場」とその企業さんは呼んでおりましたが、まさにその通りの状況に感じました。
私も今度夕方行ってみようかな~。
おっと、不審者に間違えられないよう気をつけねば!(文:正さん)
第1147話 18.05.2026「下町こども工房とモノマチ」佐久間木材は主に合板の卸売をしている会社です。
お客さまは合板でモノづくりをしている企業が中心。
そんな方々に、もっと、ずっと、お役に立ちたいと思っています。
合板や木材は、見た目もいいし、加工性もいいし、比較的安価だし、環境にもいいし…。
言い出したら止まらない素敵な材料です。
そんな材料を、企業や大人たちだけでなく、子どもたちにも知ってもらいたい、体験してもらいたい。
そんな私たちの希望が叶えられるイベントが2つあります。
一つは先日の5/5に台東区にある8つの児童館で同日に開催された「下町こども工房」。
端材をたくさん提供させていただきました。
当日は天候にも恵まれ、たくさんの子どもたちや親御さんがトントン、ギコギコとDIYを楽しんでいました。
そんな様子を見ていると、こちらまでうれしくなってきます。
もう一つが「モノマチ」というイベントで、もうすぐ(5/22・5/23・5/24)開かれます。
モノマチとは、毎年東京都台東区南部エリアにて開催される町イベントです。
台東区南部エリアは印刷や文具、革製品、アクセサリーなど、多彩な業種のメーカー・問屋・職人・デザイナー等が集結するエリアです。
佐久間木材は直接は参加していませんが、木材の端材を提供させていただいています。
ぜひ蔵前や浅草橋や御徒町にお越しください。(文:木材バカ四代)
第1146話 11.05.2026「日本酒と木材」最近になって日本酒を好んで飲むようになりました。
お酒に弱く、すぐに酔ってしまいますが、弱いがゆえにあまり量を飲まないのが逆に良いのかもしれません。
すぐ眠たくなるので、居酒屋さんとかのお店ではなく、自宅で飲んでいます。
日本酒を好むようになったきっかけは、クライアントの方に地方の美味しい日本酒を教えていただき、そのときの宴がとても楽しかったからです。
昨年山形に旅行に行きましたが、その目的のひとつが、山形県外ではなかなか出会えない美味しい日本酒を買いに行くためでした。
「遠い所からわざわざ来てくれた」と、特別に売っていただきました山形の酒屋さん、ありがとうございました。
さて、日本酒と木材は昔から深いつながりがあります。
飲むときの枡や保存・運搬容器の酒樽や木桶もです。
木桶の代表的なのが吉野杉。
杉材は軽く、加工しやすく、適度な通気性と何より抗菌・殺菌成分を持っているため、酒の貯蔵や輸送に適している材です。
杉の香りは日本酒の香りとマッチして、杉樽の蓋を開けた瞬間に広がる木の香りは日本酒に清涼感と味の奥行きをさらに与える気がします。
現在の日本酒造りではステンレスやホーロー材が主流となっています。
これは木材より温度管理や衛生管理の面で合理的だからです。
ただその反面、自然の風味や繊細な匂い、空気などが失われているような気がします。
私はまだ体験したことないですが、鏡開きで使われる菰樽(こもだる)も木材と日本酒との深いつながりを象徴する存在ですね
あまり量は飲めませんが、今後もいろいろと日本酒という素晴らしい文化に触れていきたいと思っています。(文:くりすけ)
第1145話 27.04.2026「たてよん」新木場へ材料を引き取りに向かう途中、信号で止まった時のことです。
何気なく横を見ると見慣れない光景が飛び込んできました。
全て木で作られている広場があったのです。
いつのまに作られたのでしょうか?
信号が変わり、新木場に行き、材料を引き取り、帰路に…。
広場のある交差点近くに車を停めて、写真を撮り、広場を観察…。
一面にウッドチップが敷かれています。
平日の昼間だったため子供は居ませんでしたが、読書をしているご年配の方がいました。
気持ち良さそうに読書をしていました。
場所は墨田区立川3丁目交差点です。
数十年前にこの場所があればよかったのになと思いました。
なぜなら、私たち家族は当時近くに住んでいて、小さな子供がいたからです。
ここで遊ばせてあげたかったな…。
そんなことを思いながら帰社し、広場を検索。
子育てを応援する街づくりプロジェクトの一環で、2025年11月にオープンしたそうです。
今まで何度も通っていた場所ですが、全く気づきませんでした。
なんとこの広場、いずれ隣の4丁目に移動するらしいです。
そんな場所、どうやって確保するのでしょうか?
でも面白い試みだと関心しました。
広場内に入って木材を確認したかったのですが、駐車違反の監視員が近くにいたので慌てて戻りましたが、使われているのは杉材のようでした。
事業主に問い合わせたところ、その杉材の産地は分からないとの回答でした…(文:兄貴6)
第1144話 20.04.2026「シカモア・ギャップ」先日NHKの国際ニュースをテレビで何気なく見ていたら、イギリスの話題が流れてきました。
イングランド北部にある有名な一本の木が切り倒されたという内容でした。
その木は「シカモア・ギャップ」と呼ばれていました。
古代ローマの遺跡であるハドリアヌスの長城のそばに立つ木で、二つの丘の間にぽつんと立つ姿が美しいことで知られていたそうです。
イギリスでは最も有名な木の一つと言われていたのだとか…。
ニュースによると、勝手に伐採をした16歳の少年と60代の男性をイギリスの警察が逮捕したそうです。
その木を見たとき、自分のなかの非常に懐かしい記憶が刺激されました。
その木をどこかでみたことがある気がしたのです。
考えてみると、すぐに思い出しました。
映画で見たことがあるのです。
それはケビン・コスナー主演の「ロビン・フッド」という映画です。
大昔(1991年)の映画の一場面にこの木が登場していたのを思い出したのです。
ネットを検索してみると、やはり映画がきっかけでとても有名になったということを知りました。
実際、この木は2016年に「イングランド今年の木」に選ばれていることも知りました。
自然保護団体が毎年指定している今年の木という企画で、地域の歴史や人々の思い出を象徴する木に贈られる賞のようです。
ちなみに毎年、各地から「今年の木」が選ばれているみたいです。
なお、倒された木の切り株からは新しい芽が出る可能性があるそうで、何百年か経つとまたかつてのような姿になる可能性が残っているそうです。(文:ドサンコ)
第1143話 13.04.2026「来れ!小氷期!」先日、友人夫婦に会った時、友人のご主人が「ストラディバリウスって知ってる?」と聞いてきました。
なんとなくバイオリンの名品だったか?と思って「聞いたことはある」と答えると、その方は「メシアって名前のストラディバリウスってバイオリンは1挺20億円なんだって。テレビでやってたよ」と驚くべき話をしてきました。
バイオリン1挺で20億?
なんでも、「メシア」はストラド(ストラディバリが制作したバイオリンの通称)の中でも頂点に位置していて、もちろん、他のストラドも数億を下らないものばかりなんだとか。
17〜18世紀イタリアの職人アントニオ・ストラディバリが制作したバイオリンは現存するもので約600挺。
なぜそんなに高いのよ?
気になって調べてみました。
すると、ストラディバリの技術もさることながら、使われている木材の性質も関係しているとのこと。
ストラディバリが活躍した時代、ヨーロッパは「小氷期」と呼ばれる寒い気候で寒さが木の成長を鈍化させ、ほぼ一定の気温が密度や年輪を均質にし、目の詰まった木材になったそうです。
ちなみに何の木でできてるのかというとスプルース(マツ科)で、伐採してからバイオリンを作るまで、数十年も乾燥させるらしいです。
「小氷期」が気になったのでさらに調べてみると、ほぼ14世紀半ばから19世紀半ばにかけて続いた寒冷な期間とのことで、1850年代が始まると世界の気候は温暖化に転じており、小氷期はこの時点で終了したとのこと。
そうか、たしかに、日本でも天明・天保の飢饉は歴史で学びましたが、原因は「小氷期」だったんだ…。
昨今の地球温暖化、これは猶予のない喫緊の問題ですが、某大国の大統領などは「そんなの嘘だ、対策など必要ない、石油をガンガン燃やせ!」などと豪語しているそうです。
人類が団結できず、このまま猛暑の夏が続き、極地の氷が溶けて海水面が上昇し、各地で洪水が頻発!!もうどうにかして!って思いますが、この「小氷期」がまたやってくれば、多少改善されるのでは?、などと他力本願、神頼みしかできないワタシでした。
でも、本当に「小氷期」がまた来れば、第2第3のストラディバリが登場する可能性もありますよね。
温暖化対策と名器バイオリンの誕生のためにも「来れ!小氷期!」(文:まるこんぶ)
第1142話 06.04.2026「あの日」2011年の東日本大震災から15年が経ったというニュースが流れました。
あの時あなたはどうしていましたか?
当時のことは一生忘れることはないですね。
私のルーツは岩手県の沿岸部なので、心が痛みます。
この地震は本当に想像を絶するような大きな被害を東北にもたらしました。
岩手県陸前高田市にあった綺麗な松林も、津波であっという間に流されてしまいました。
そんな絶望的な状況で、たった一本だけ踏ん張って残ったのが「奇跡の一本松」です。
何年か前に、実際にその場所へ行ってきたのですが、遠くからでもその姿はパッと目に飛び込んできました。
今は保存処理をされてモニュメントになっています。
「すごくがんばったな」思わず心の中で声をかけてしまうような、不思議な存在感でした。
周りはすごく綺麗に整備されていて、震災当時の面影がないほど復興が進んでいる場所もあります。
でも、一本松のすぐ近くには壊れた建物も残っていて、当時の波の怖さがダイレクトに伝わってきました。
実際に現地に立つと、ニュースで見るのとは全く違う、空気の重みや命の大切さを肌で感じました。
今は新しい苗木も植えられていて、またいつの日か何本もの松原に戻るのを楽しみにしています。
震災のことを忘れないためにも、こういう場所を訪れるのはすごく意味があることだと思いました。
もし東北に行く機会があれば、ぜひ自分の目でこの一本の奇跡を見てほしいです。
きっと、明日からまた頑張ろうっていう前向きな気持ちを分けてもらえるはずですよ。(文:ゴン)
第1141話 30.03.2026「西九州新幹線はスゴかー」つい先日、十数年ぶりに九州の地を訪れてまいりました。
初めてソラシドエアーに乗り長崎空港に着陸。
今回の旅の目的は、3つありました。
1つは長崎ちゃんぽん発祥の店と言われている「四海楼」様で本番のちゃんぽんをすする。
多い時は2時間並ぶこともあるというこちらのお店。
開店1時間前に行くとすでに何人か並んでいましたが、見事に1回転目に着席でき、今まで食べたことがないツルツルシコシコの麺と、深い味わいのスープをいただいてまいりました。
2つ目は「夜景を見る」。
世界3大夜景のひとつとされる長崎の夜景は函館の夜景とは違い、広範囲に渡って光り輝いており、とても美しいものでした。
そして最後3つ目、これが一番重要な任務で、「西九州新幹線かもめ号」に乗る。
実はまだ、九州新幹線にも乗っていないのですが、これに乗るために帰りは福岡空港からの便を予約していました。
西九州新幹線は3年ほど前に運行を開始しましたが、実はまだ部分運行となっており、長崎~博多間のうち、長崎から武雄温泉という駅までしか新幹線としては運行しておらず、武雄温泉からリレーかもめ号という特急に乗り換えて博多に向かうことになります。
そんな新幹線かもめに早速長崎から乗り込むと、列車内は予想通り「木」だらけです。
(もちろん事前に情報は仕入れておりましたが)
JR九州様というと、「ななつ星」に代表されるように木をたくさん使った豪華列車を精力的にどんどん投入されていますよね。
九州新幹線にもサクラやクスノキなどが使用されているそうですが、このかもめちゃんも、同じくあの水戸岡先生が設計されており、しっかり個性を出したデザインはもちろんですが、内装もここまでやるかというほど木だらけでした。
荷物棚、座席の背面部分、手すり、肘置き、その下にはこれまたまさかの木製の収納式テーブルなど、みんな木製でした。
パッと見たときはバーチのように見えたその表面ですが、あとで調べてみたら九州産のナラなどを主にしたオーク材を使用していたということです。
前日に乗車したとき、車内はガラガラで少し寂しい感じでしたが、翌日はほぼ満席で他の乗客の方々もステキな車内にテンション上がったのか、とてもにぎやかでした。
あまりに距離が短いのでほんの数分で下車してしまいましたが、博多まで全線開通したらもう一度ゆっくり乗ってみたいですねぇ。(文:正さん)
第1140話 23.03.2026「実験教室」毎年、実験教室で使われる木材を納品させていただいています。
実験教室とは、小学生向けの塾のようなもので、科学実験を通して自分で考え、手を動かして確かめ、解決する力を育む場所です。
最近、学校で実験の授業が少なくなっているそうです。
先生の負担を軽減する意味では仕方ないことかもしれませんが、実験の授業って楽しかったですよね?
それを補充するためにも実験教室やサイエンス教室といった塾が人気だそうです。
昔は圧倒的に文系の人気が高かったように思いますが、今は理系のほうが専門職や年収面で強みがあり、理系を目指す子どもが増えているようですし…。
(私は完全に文系で、化学や数学はまるっきりちんぷんかんぷんです…)
(「理系」って、カッコイイですね、憧れる…)
さて、木材は加工性がよく、安価でもあるので、実験に使う教材としてよく使われます。
特にパーチクルボードやMDFはお安いので便利。
ただ、今回は厚み5.5ミリのMDFを6ミリに割かなければなりませんでした。
この加工がちょっと大変です。
しかも1000本以上!
カットするのも大変だし、数えるのも大変だし、梱包するのも大変…。
ちなみに納品場所も車の通行量や通行人が多い場所で大変でした~。
でも、子どもたちの真剣に実験に取り組む姿を想像すると協力したくなります。
「手間暇万歳」です!(文:木材バカ四代)
第1139話 16.03.2026「川沿いのサクラ」ボランティアで埼玉県行田市の川清掃に参加しました。
元々は奥さんがSNSで知りすでに数回参加していて、私は初参戦です。
実は私、まともに泳げないおじさんです…
川の中に入るのは危険ですので、川沿いのゴミをひたすら拾っていくだけです。
この団体の川清掃は毎月第2土曜日に定期的に行っているので、それほどゴミが無いかと思いきや、上流から流れて来るのか、ペットボトルや空き缶などが散乱していて、あっという間にゴミ袋は一杯になり、ほんの1、2時間で何袋も出ました。
川の中はもっとすごくて、ベテランの方々が水中で作業をしていて、ひどいのにもなると箪笥やカーテンなどの大物もありました。
作業自体は2時間ほどですが、出てくるゴミの量にびっくりです。
そこでそのボランティアに人に聞いたのですが、この近くの川沿いの桜ソメイヨシノが、一気に伐採されるそうです。
理由は外来種のクビアカツヤカミキリというカミキリムシが桜の木を腐らせてしますからです。
クビアカツヤカマキリは首に赤いマフラーを巻いているような配色で見分けがつきやすいです。
木が腐ると倒木する危険があるのと、どんどん隣の木に広がってしますので、災害の拡大を防ぐために、まとめて全部伐採してしまうそうです。
埼玉県行田市では数年前はクビアカツヤカミキリを10匹捕殺したら500円分の商品券と引き換えるキャンペーンを行っていて、今でも駆除の費用に対していくらか補助金を出してくれるほどの力の入れようです。
そして今回の一気に伐採と市の必死さが伝わってきます。
これから桜が綺麗な季節ですが、裏にはこういった厳しい現状があるのですね。
川清掃ボランティア活動にはまた参加したいと思います。(文:くりすけ)
第1138話 09.03.2026「モルック」最近、気になっているスポーツがあります。
それは、フィンランド生まれのモルックです。
小さな子供からお年寄りまで気軽に楽しめるスポーツです。
モルックの材質は何かというと、木材に携わる人ならフィンランドと聞いて真っ先に思い浮かぶでしょう。
そう、フィンランドバーチ材です。
日本では初心者用として松材のものもありますが、大会では正規品のバーチ材が使われます。
競技は木製のピンを木製のスティック(モルック)を投げ、倒します。
ボーリングの木バージョンと思われるかもしれませんが、ボーリングとは全く違うスポーツです。
ただ、倒したピンの数で勝敗が決まるものではありません。
ピンを倒すのは同じですが、ピンが倒れても重なって地面についていないピンは得点になりません。
ピンに数字が書いてあり、1本だけ倒すとその数字が得点に加算されます。
倒れたピンはその場にまた立てて競技は再開されます。
50点ピッタリ得点すると勝利となり、50点を超してしまうと25点に戻ってゲームは続きます。
3回連続でピンを倒せないと失格になってしまいます。
ただ投げるだけでなく、頭も使うスポーツです。
だれでも気軽にできるスポーツなので、将来はオリンピック競技になる可能性も…。
毎月のようにどこかで体験会が開催されています。
モルックを一度は体験したいと思います。(文:兄貴6)
第1137話 02.03.2026「ミモザ」三月になると、冬の寒さが和らぎ、木々は一斉に春の兆しを見せ始めます。
その中でも、ミモザは早春を象徴する木の一つとして知られています。
この時期、日本でも庭木や街路樹として植えられたミモザが開花します。
ミモザは比較的成長が早く、適した環境では数年で大きくなる木です。
原産地はオーストラリアで、温暖で日当たりのよい場所を好む性質があります。
耐寒性はある程度ありますが、強い霜や長期間の低温には弱い面もあります。
葉は細かく分かれた羽状複葉で、やわらかい印象を与える形をしています。
この葉の形は風の抵抗を受けにくくする役割もあるそうです。
また、花が咲く時期には甘い香りを放つことでも知られています。
ちなみに今月、3月8日は国際女性デーです。
この日は女性の権利や社会的地位について考える日であり、1900年代初頭の労働運動が背景にあるとされています。
国や地域によっては祝日になるそうです。
「ミモザの日」と呼ばれ、ヨーロッパでは春の象徴とされているミモザの花を贈る習慣に由来しています。
日本でも国際女性デーが徐々に広まりつつあります。
テレビ番組で国際女性デーについての話をするときに、背景にミモザがそっと映されていたりします。
三月のミモザは、まだ葉が十分に茂る前に花を咲かせることが多いです。
そのため、黄色い花がより一層目立ち、春の訪れを強く感じさせてくれる存在といえるでしょう。(文:ドサンコ)
第1136話 24.02.2026「リニアモーターカーとブナ」先日テレビで、「神様の木に会う巨樹の旅」という番組を見ました。
長野県・大鹿村で窮地に追い込まれている巨樹として樹齢300年のブナの木を紹介していました。
その巨樹は山の中腹にあり、周りをたくさんの木々で囲まれたひときわ目立つ存在。
ブナは急斜面にへばりつくように根をおろしており、樹齢は優に300年を越しており、幹周は4.3メートル、成人男性が3人掛かりで手をいっぱいに広げてやっと届く程のブナとしてはかなりの巨樹です。
この時、大鹿村では、リニア中央新幹線の建設工事が行なわれており、それによってこの巨樹に伐採の危機が訪れているといいます。
この巨樹の10メートル離れた場所にもう一本、同じようなブナの巨樹があり、この木も伐採の対象となっているのだとか。
理由はリニアの送電線の鉄塔を建てる為にこの辺りの木々を伐採するのだそうです。
そのブナを伐採されたくない、と守ろうとする地元の若者たちがいました。
その若者は、ブナの巨樹を伐採しなくても周りの木々達を伐採してしまえば、友達を失った時の人間と同じで、ブナもきっと命を失ってしまうだろう、と心配していました。
2本のブナの木を切らないで欲しい、と送電線の鉄塔を計画している電力会社に訴え、署名活動をしていましたが、数カ月後、2本のブナの周辺に異変が起きているという知らせが入り、現地に向かうと2本のブナの巨樹のみを残し、周りの木々は約1000平方メートル(テニスコート5面分)根こそぎすべて伐採されてしまっていました。
若者の希望通りにブナ2本は伐採されませんでしたが、それは果たして正しかったのか?自分だけのエゴだったのじゃないか?という思いだけが残りました。
リニア中央新幹線といえば東京・品川から愛知・名古屋を通って大阪を終点とする新幹線で、大井川の水が枯れる?とか、南アルプスの生態系への影響やトンネルを掘った土砂処理など、建設が及ぼす環境破壊への懸念が山積み。
いつ開業するんだ?と聞くと多くの人が「いつになるかはわからない」と言われています。
開業したら品川駅と名古屋駅との間は最短40分で結ばれるわけで、現在、東海道新幹線では日中時間帯の「のぞみ」が同じ区間を1時間30分前後で結んでいるから50分ほどの短縮、つまり現在のほぼ半分程度の時間で到達可能となるのだとか…。
一般市民の私からすると、「たった50分の短縮」の実現で、ほとんどトンネル内を走っていて景色を楽しむ列車旅の醍醐味が感じられない旅をどこの誰が好き好んで選ぶのだろうか?メリットあんの?誰トク?って思ってしまいます。
それこそ、丸裸の山中に残された2本のブナの巨樹や周りの伐採された樹木、それらを守っていこうとした地元の人々、全てが被害者なんじゃない?と感じます。
番組最後に若者の母親が「人間は自然の一部であり、傲慢であってはならない。自然に対して謙虚になるべき」と語った言葉が、とても強く印象に残りました。(文:まるこんぶ)
第1135話 16.02.2026「ウッドデザイン賞」突然ですがウッドデザイン賞という賞をご存じですか?
グッドデザイン賞は耳にした事はあると思いますが、ウッドデザイン賞はまだまだメジャーな感じはないですね?
私は勉強不足で、つい最近テレビのクイズ番組でこの賞の存在を知りました。
このウッドデザイン賞とは木を使って様々な社会課題を解決する事を目指す活動です。
木を活かして新たな時代の価値をデザインする事を目的にしています。
優れたデザインの建築・空間や製品、活動や仕組み、研究等を募集・評価して表彰する顕彰制度のことです。
2025年の建築・空間分野の最優秀賞(農林水産大臣賞)には、大阪万博での大屋根リングが選ばれました。
世界最大の木造建築物としてギネスに認定されたので当然の受賞ですね。
私は実際に見られなかったことが悔やまれます。
その他にも最優秀賞(経済産業大臣賞)にはヤマト本社ビルが選出されていて、写真でしか見られませんがこちらも魅力的に木が使われています。
こちらは是非見学に訪れてみたいですね。
それから優秀賞のプロダクツ分野では、ヒノキの草木染箸が選ばれていてこちらも使ってみたいと思います。
他の優秀作品たちも見事に木を使っていて木の良さを発信していました。
我が社では昨年に工作室が完成しています。
今後この工作室からウッドデザイン賞に選出されるようなプロダクツが完成するようになれば良いなあ、なんて考えている今日この頃です。(文:ゴン)
第1134話 09.02.2026「オクシズ材ってナニ?」今回も前回に引き続き静岡からのお話です。
木造の掛川駅から在来線に乗り、静岡駅までやってきました。
新幹線ではあまり感じないのですが、在来線に乗るとその土地の人達が多く乗っていて、その場所の風土や人となりなどが感じられていいですよね。
なんとなく心が安らぐ気がします。
なので、地方へ行ったときはなるべく在来線に乗るよう心掛けております。(笑)
で、静岡駅です。
静岡へは東京から200キロほどですが、20~30年前はこのエリアの担当でしたので、私もトラックでちょくちょく配達や営業に行っておりました。
まだその当時は第2東名がなく、帰りはいつも渋滞にハマってしんどかった記憶があります。
ですが、駅には行ったことなく、今回ほぼ初めて駅に降り立ったことになります。
デカイ駅ビル(アスティ静岡様)の中で、お土産や帰りの新幹線内で呑むビールのうまそうなつまみがないかなぁ~とウロウロしていた時のことです。
1階のはじっこのほうに喫煙室を発見、数時間吸ってなかったので早速入室。
「フー」と気持ちよく水蒸気を吐き出していたときです。
なんとその室内が木だらけだったのです。
床には木製のイス、壁には切子細工の美しいパネルがいくつか飾られておりました。
そのハジに「オクシズ材」という表記がありまして、「ん?なんだそりゃ?そんな材ってあったか?聞いたことないな~」でもキレイだったので、パチリと撮影してきました。
帰ってから調べてみると、静岡の奥地のほうにあるスギやヒノキなどを、「オクシズ材」と銘打って、静岡木材業協同組合様がPRしているということがわかりました。
静岡市は面積の76%が森林で、今そこで育ったスギやヒノキが伐採期を迎えているそうです。
間伐した材を有効利用していくため、静岡市と地元の木工関連の業者様の協力のもと、いろいろなところでPRしているそうです。
あちこちで喫煙室や喫煙所を利用させていただいておりますが、こんなに安らぐ雰囲気は記憶にありません。
吸い終わってもしばらく眺めておりました。
ただ、静岡の木材を使ってください!というより、こういうネーミングをつけてアピールしていくというのはいいですよね。
東京でいえば、「オクタマ材」となるのでしょうか。
大変勉強になりました。
あ、ちなみにそのあとつまみに「静岡おでん」を買いました。
とってもおいしくいただきましたぁ。(文:正さん)
第1133話 02.02.2026「ラオス木材事情」1990年前後、私はバックパッカーでした。
東南アジアや中東やアフリカを旅していました。
あれから35年間が経ち、今では材木屋の社長になり、家族ができ、もう自分はかつてのような一人旅はできないだろうな…と思っていました。
ところがタイミングが合い、年末年始の9日間、一人で旅に行くことになりました。
場所はラオス。
アジアの中でまだ行ったことのない国だったので、ラオスを選択しました。
航空券だけ買い、ホテルの予約はせず、その他の予定は一切決めない私が昔に旅をしていたスタイルで…。
しかも私のミスで携帯がネットにつながらない状況に…。
まさに昔の旅の状況を再現できたわけです。
いや、現在はスマホでマップを見る時代なので紙のフリーマップが現地で手に入らず、当時より旅がしにくくなってしまいました。
たった一人の状況は自ら作り、さらにデジタルデトックスもできちゃったわけです。
不安でドキドキの連続でした。
でも、一日一日過ぎていくうちにどんどん国や町の全体像が分かってきて、楽しくなっていきました。
旅は生活を単純化していきます。
布団で寝られることだけで感謝できるし、夕日を見られるだけで感動します。
マルチタスクは必要なく、目の前のことのみが重要になります。
複雑化した生活が、9日間で少し整理されたような旅になりました。
追記:ラオスの木材事情が気になり、材木屋や建築資材屋を覗いては品質や値段をチェックしてきました。
写真はラオスの材木屋さんですが、言葉が通じず店員さんとの会話は盛り上がりませんでした…。(文:木材バカ四代)
第1132話 26.01.2026「花粉症」お正月も終わり、1月も終わりになってきて、たまに南風が吹き気温が高くなると、やってくるのが目のかゆみと止まらない鼻水…。
そうです、杉花粉の症状です。
私は佐久間木材に入社する前から花粉症です。
もうかれこれ25年以上はこの症状に付き合っています(涙)。
2020年のデータですが、日本人の39パーセントが花粉症だとか…。
いまの時期の耳鼻科は大混雑です。
花粉症という私の大きな悩みは日本特有のものではなく、世界各国に「ご当地花粉症」が存在します。
世界3大花粉症と呼ばれるものまで存在しています。
まずは日本の「スギ」。
戦後の復興期に大量植林された杉が、数十年経って一斉に花粉を出し始めたのは有名な話ですね。
そして北米で猛威を振るうのが「ブタクサ」。
3つ目はヨーロッパの「イネ」。
興味深いのは、この3つの花粉症はシーズンがすべて違う時期ということ。
スギは冬から春、北米のブタクサは夏の終わりから秋、イネは春から夏まで。
日本にいて一年中花粉症だという方もいらっしゃいます。
(可哀そうですね…)
花粉症対策で、それぞれのお国柄がでるのも興味深いところです。
日本はマスクや花粉用メガネという物理的防御が一般的ですが、欧米ではこれらを使う人は少なく、点鼻薬や抗ヒスタミン剤という薬物療法が一般的だとか…。
(私はマスクも薬も両方必要です…)
日本以外でも昔はそれほど問題になっていなかった花粉症。
気候変動による植物分布の変化や大気汚染などが原因かもしれません。
あぁ、マスクを着けずに春の日を健やかに過ごしてみたい…。
「木材関係の仕事だから花粉症大変だねー」とよく知人に心配されますが、木材に花粉が付着しているわけではないので関係ないですよ、安心してください。(笑)(文:くりすけ)
第1131話 19.01.2026「運慶展」昨年開催された運慶展に行ってきました。
運慶の作品は力強さや躍動感が感じられ、とても好きです。
一番有名な弥勒如来、世親菩薩立像、無著菩薩立像よりも私は四天王像をじっくり鑑賞。
展示されていた四天王像の材は桂です。
桂材は広葉樹で、木目が直通で肌目は緻密で、軽軟ですが反りにくく、加工性も良いという特徴を持っています。
しかし運慶は普通使わない硬い芯持ち材をわざわざ使ったり、木目を逆にしたりと細部を見ていくと一層凄さが感じられます。
髪の毛も一本一本繊細に彫られていて、血管までも浮き出て血が通っているように感じられます。
頭に被る「カツラ」を運慶が作ったら奇抜で凄い物を作りそう…。
(その「カツラ」の語源は桂材と無関係…だと思います。)
「かつら」で思い浮かぶのはもう一つ、「かつら剥き」です。
「かつら剥き」の語源は諸説あります。
その一つが、桂の木の皮が薄く長く剥けるさまに似ているから…だそうです。
実際に桂の樹皮を剥いてみたい。
運慶も樹皮を剥くことが像を作り始める最初の作業だったのでしょうか?
時が経つのを忘れ、ずっと鑑賞してたかったのですが、人も多くそうもいきません。
名残惜しいですがその場を後にしました。
また運慶展が開催されたら必ず見に行きます。
定年後は全ての運慶作品を見に旅しようかな…。(文:兄貴6)
第1130話 13.01.2026「世界の縁起物」西暦では新年を迎えました。
日本では、正月といえば門松。
玄関などに置かれて、松竹梅で作られることが多く、松が長寿、竹が成長や繁栄、梅が幸運を象徴していることはよく知られています。
なお、世界でも新年に植物を使った縁起物が存在します。
これから新年を迎える旧正月(春節)では、竹や金柑、梅を飾ります。
竹は幸運、健康、繁栄を招くとされ、枝の本数により意味が変わります。
8本だと富を招くとされています。
金柑は、金(ゴールド)を連想させ、富や幸運を象徴しています。
梅は、冬の寒さの中でも咲くことから、忍耐と希望を象徴して、春を呼ぶ吉兆と考えられています。
多くの華人家庭では、これらの植物を飾り、新年をお祝いします。
ベトナムも中国の文化の影響で旧正月(テトと呼ばれている)をお祝いします。
またその期間にいろいろな新年の飾りをします。
桃の花は、恋愛・繁栄の象徴。
柑橘類は、多くの実がなることから子孫繁栄を意味します。
スペインでは、植物を飾りはしませんが、新年の鐘の音に合わせて、12粒のブドウを食べる習慣があるそうです。
これは豊作と健康を願う意味があるそうです。
ギリシャでは、玄関に大きな玉ねぎを飾る新年の習慣があります。
玉ねぎは、地中から芽をだす力強さから、再生と成長、健康の象徴とされています。
古代ギリシャでは、球根植物が生命循環の象徴とされており、キリスト教が伝わったのちも、その習慣が残ったようです。
ほかにもまだまだ植物を新年に飾る習慣はあります。
植物は、再生や豊饒のイメージがわきやすいのか、さまざまな植物が新年に飾られます。(文:ドサンコ)
第1129話 05.01.2026「落ち葉問題」「♪銀杏並木で~東京バザール…」この歌を知っている方はもう5、60代の方でしょう(歳がバレますね(^^;)。
茨城の片田舎でラジオ少女だった私は「東京」と言う言葉と「銀杏」と言う言葉が強く結びついて心に残っています。
この歌は1970年代頃に明治神宮外苑の銀杏並木でTBSラジオが開催していた若者向けの賑やかなイベントのテーマソングでした。
流行のショップやフードが出店し、田舎娘の憧れの場所でした。
それがいまや、オーバーツーリズムで神宮外苑の銀杏並木は外国人がルール違反でごった返し、混乱の極みだと朝のニュース番組でやっていました。
銀杏もいいけど、「落ち葉、どうすんの?」無法外国人も困るけど、落ち葉もナァ…。
私が毎朝通る江戸通り沿いの道は銀杏の落ち葉でまっ黄色!自転車で通行するときも滑って転びそうで恐怖です。
街路樹の緑は住む人にやすらぎや癒しを与えてくれますが、反面、管理不足の場合は「はっきりいって、大迷惑!」。
ビル風の影響で、自宅の駐輪場の自転車の下に常に街路樹の落ち葉が吹き溜まることに業を煮やした私の主人は、とうとう落ち葉掃除の最終兵器「ブロワー」をモノタロウで購入し、頻繁に落ち葉を吹き飛ばしています。
そう言えば弊社の社屋の横にも社長が植えた白樺(カバちゃん)がありますが、この時期の落ち葉の掃除は、掃除当番の朝の日課となっています。
かつては自分の家の前の道の掃除だけではなく、両隣の家の前まで箒で掃くことがごく当たり前のことだったように思います。
しかし、そうした「江戸しぐさ」的な思いやりや優しさがどんどん失われてしまった現在。
街路樹は「役所が落ち葉清掃等の管理してくれないなら植えるな!」という厳しい意見も出るかもしれません。
実際、秋になって銀杏の実のにおいが気になる、落ち葉の掃除をしてほしいなどの苦情が自治体に寄せられていると聞いたこともあります。
また勝手な意見ですけど、手のかからない木を植えてほしいという意見もあるそうです。
今年、日本中で熊被害が多発していますが、人間が植えた果実の木をめがけて出没してるのだとか。
仕事柄、普通の方よりも木について考える機会が多い私ですが、全く近くに緑がなくても手間のかからない生活がいいのか、多少手間や時間がかかっても身近に樹木がある暮らしがいいのか、永遠に解決できない悩ましい問題を抱えたのでした。(文:まるこんぶ)
