第1078話 23.12.2024「もう一つの抜型合板」

抜型用合板は弊社で取り扱っている平板の他にもう一つ違う形があります。
それはロータリー合板というものです。
ロータリー合板は板をわん曲にして何ミリのRにするか径を決めます。
以前、製造している工場に行ったことがありますが、企業秘密で細かいところは見せてくれませんでした…
材質はブナやラワンを使用しています。
平板を使用して抜型を作る抜型屋さんは国内に数百社あります。
しかしロータリー合板で抜型を作っている抜型屋さんは国内で数社しかありません。
写真は数社しかない某抜型屋さんで撮らせていただきました。
一般の人がお目にかかれることは殆どないと思います。
ロータリー合板も平板の合板と同じく伸縮します。
特に冬場は乾燥し伸縮が顕著にあらわれるのです。
径が縮まないように板を挟んで防止対策をしています。
径が縮んでしまうと使用できなくなるからです。
あるお客さんでは使用できなくなったロータリー合板を植木鉢や棚として使用していました。
使用できなくなったロータリー合板は平板の合板より使い道がないです。
エンドユーザーの方に販売したら購入していただけるでしょうか?
販売を検討してみるのも良いかと思います。(文:兄貴6)

第1077話 16.12.2024「木になる名字」

日本の名字は、明治以降に名字を作る課程でその種類は非常に多くなりました。
地名や身の回りの自然、地形、植物などに由来するものも多いです。
その中でも「木」に関連する名字は多いのではないでしょうか。
木が生活に密着しているので、当然ではあります。
鈴木さんや木村さん、杉山さんのように、○木や木○というように、木という文字が含まれるものもあります。
鈴木さんだったら、藤原氏にゆかりのある人なのかな、とか。
木村さんだったら、木々に囲まれた村に住んでいたのだろうな、だとか。
杉山さんだったら、杉の山が近くにあったのかなといったことが想像できます。
鈴木さんはともかく、これらは自然そのものが名字の由来になっているのだと思われます。
また特定の木の名前が名字になっている方々もおられますね。
松や杉が多いのは、なんとなくわかります。
桜や梅、柏、桐がつくものも多いようです。
樫や楠、などを使用した名字も少なくないでしょう。
さらには、木の名前一文字だけの名字もありますね。
桂さんや梶さん、榊さんはお知り合いや有名人にもおられるのではないでしょうか。
さらには欅(けやき)さん、栂(つが)さんは、全国的にそれほど世帯数は多くないですが、確かに存在しているようです。
材木屋で欅さんや栂さんといったかたが働いていたら、面白いですね。
ちなみに現在、弊社では新入社員を幅広く募集しています。
当然、木に関係のない名字のかたも、ぜひご応募おまちしております。(文:ドサンコ)

第1076話 09.12.2024「鉋」

今回は、日本の木工に欠かせない伝統的な工具、鉋(かんな)について触れたいと思います。
日本列島において木材は、建築は勿論、民芸品、家具や道具の制作に広く利用されてきました。
鉋はその木材の表面を削る為の工具です。
鉋は日本の木工文化の中で、重要な役割を果たしてきました。
そんな鉋を自身で初めて購入したのは、木工を学んだ職業訓練校に通っていた頃でした。
白樫で作られた鉋台はずっしりと感じられました。
鉋の形状やサイズはさまざまで、用途に応じて選択されることが多いです。
大きな鉋は広い面を削るために使われ、小さな鉋は細かい部位の仕上げに使用されます。
中には鉋台を削る為の鉋というのもあります。
画像奥がその立鉋(台直し鉋)と呼ばれる鉋です。
勿論、立鉋の台もまた調整が必要です。
鉋を使いこなすには刃研ぎと台の調整が必要不可欠です。
お世話になった訓練校の熟練講師も刃研ぎは一生かかるとおっしゃっていました。
台の調整にも微妙な加減が必要です。
現在、佐久間木材での仕事では鉋を使う機会はほぼありません。
しかし今後、いつ使う時がきても良いように手入れだけはしておきたいと思います。(文:2号目)

第1075話 02.12.2024「森のログハウスなちゅらる」

10月の3連休に長野に家族旅行に行きました。
娘が一人で運転してくれて、初めて車で連れて行ってくれました(感激!)。
連休の高速は渋滞に巻き込まれ、大変な思いをしてたどり着いた今回のお宿は森のログハウス「なちゅらる」。
場所は白樺湖がある池の平付近で、もともとシラカバやカラマツなどの木々が生い茂る高原です。
なちゅらるさんは、ご主人が30年前に脱サラして、自然豊かな場所でペンションをしたいという希望から、外国からログハウスキットを輸入して建てたという歴史あるログハウスのペンション。
残念ながら、見ただけでは樹種の判断などできない未熟な材木屋事務なので、何の木で作っているのか全然わからなかったですが、建物はもちろんベッドやテーブル、作り付けの棚などすべてが木で作られているという木に囲まれたステキなお宿でした。
夕食・朝食すべて奥さんの手作りの洋食だったのですが、箸置きに木の小枝を使っていたので、「これ何の木の枝ですか?」とご主人に聞くと、逆に「何の木だと思いますか?」と返しが…。
黒っぽくて艶があったので、「桜ですか?」と私。
木に対してド素人の娘はテキトーに「ブナ?」と答えました。
「ブナなわけないじゃん!(笑)」と私。
「実は白樺の小枝なんですよ」との答えに一同、「え~っ?!そうなんだ~」と驚きました!
「白樺は小枝のうちは白くならないんですよ」とご主人。
なるほど、ウチの会社の社長が社屋と隣の学校の間の細~い場所に大事に育てている白樺の木(私は勝手に「カバちゃん」と呼んでる)の枝も白くないかも…。
なぜそうなのかは、去年どさんこ先輩が白樺についてこのコラム「白樺の生存戦略」で説明してくれていましたのでそこは割愛しますが、気がつけばこのログハウスの周りは白樺だらけでした。
そういえば、箸置き以外にもお部屋のルームキーのキーホルダーにもカワイイ白樺の小枝が!
私の今使っている化粧水も白樺エキスのだし、本当にお世話になってるなーと改めて白樺にすごく親近感を感じた旅でした!(文:まるこんぶ)

第1074話 25.11.2024「チャレンジャー」

先日、ある一流企業の特集が地上波のテレビで放送されていました。
建築に興味がある人なら表題を見てご覧になったと思います。
それは「木造で超高層ビルを建てる」という番組名でした。
最近街中でも木造で大きな建物が建っているのに気が付きます。
この企業では研究施設を持っていて、木に関する様々な研究が日々行われているそうです。
材料の性質や建築の工法や森林資源に関しることなど多岐にわたっています。
羨ましいなと思います。
その研究の一環で、木造の超高層ビルの建設というプロジェクトが紹介されていました。
構造体はラジアータパインのLVLが材料として使われています。
ラジアータパインは管理されている森で育った植林木です。
LVLは、ロータリーレースで切削された木材の単板の繊維方向を揃えて接着した木質材料で、縦方向の強度があります。
(面としての強度があるのは、単板の繊維方向を直交させて接着した、いわゆる合板です。)
ラジアータパインのLVLは軽量で寸法安定性があり狂いの少ないエンジニアリングウッドです。
このLVLの大きな塊を組み合わせて新たな工法で完成させる計画だそうです。
夢のような話ですが、実現したら関わっている人は誇りに思うでしょうね。
そして、もっともっと木を使っていくと地球温暖化も防げるかもしれません。
ちなみに写真のLVLは弊社で扱っている国産杉LVLの間柱材です。(文:ゴン)

第1073話 18.11.2024「ドラセナ(幸福の木)」

弊社では毎月末に、社員全員集まり「佐久友会」という名の月例報告会が行われます。
先月のそれは始まってからちょうど区切りの700回目を数えたのでした。
弊社は来年創業120周年を迎えますので、その約半分の歴史をもつということになります。
継続は力なりと申しますが、僭越ながらスゴイなうちの会社!と思います。
さすがに何かあるだろうと考えておりましたが、別段普段と変わることなく淡々と進行して行きました。(笑)
ひと通り報告が終わり、じゃあ次はみなさんの推しモクを発表しましょう。
ということになりました。
順番に発表が始まりました。
ナラ・クスなど重厚な木とそれに対する想いが語られて行きました。
そして、ワタシの出番となり表題の「ドラセナ(幸福の木)」の話をいたしました。
20数年前にワタシが持ち家を購入した際、ある方にいただいたこと。
ハワイの代表樹であるように熱帯植物であること。
「縁起がいい」という意味の花言葉があること。
その間、不注意から何度も枯れかけてしまい、その度に奇跡的に復活したこと。
まれにしか咲かない真っ白い小さな花が突然5~6年前に咲いたのですが、その強烈な香りというより耐え難い悪臭にやられまくったこと。
いただいたときは膝の高さ位だったのが、現在はワタシの背丈を超えてしまっていること。
などを、話させていただきました。
皆さんもドラセナと言われてもピンとこないでしょうが、幸福の木と聞けばご存じだと思います。
続いて「くりすけ」さんの番になりました。
なんか、もじもじしております。
ナント!実は彼もワタシと同じ「ドラセナ」をあげていたのです。
やはり同じく持ち家購入時にご自身でご用意したそうです。
さすが、何事にも準備万端用意周到なくりすけさんです。
二人とも、おかげさまで現在まで元気に暮らして来られました。
これからご自宅購入をされる方は「ドラセナ」をご一緒にどうぞ。
私達ふたりから強くおススメいたします。(文:正さん)

第1072話 11.11.2024「推し木って?」

先日、会社で「推し活」の話題が出ました。
「推し活」とは、自分にとってイチオシの人やキャラクター(推し)を応援したり、愛情を注いだりする活動だそうです。
うちの会社は材木屋なので、社員一人一人、あなたの「推し木」は何ですか?という話題でした。
私の好きな木材はたくさんあるので、今回は「好きな立ち木」について考えてみました。
「タブノキ」という常緑の高木を挙げました。
漢字だと「椨の木」と書きます。
公園などでもよく見られ、材としては多岐に利用され、建築、家具、船などに使われる木です。
古くから樹霊信仰の対象とされ、日本各地に巨木が残っており、神社の「鎮守の森」によく大木として育っています。
あれ?そんなにメジャーな木なのに、あまり知られていませんよね。
実は私も、宮脇昭氏の本(「木を植えよ!」「鎮守の森」等)で知りました。
日本に自生する生命力のある逞しい木だそうです。
「タブノキ」という名称もお気に入りです。
日本書紀に登場するほど神事との関連が深く、「霊(たま)が宿る木」を意味する「タマノキ」からという説があります。
実は一年前、「タブノキ株式会社」という会社を設立しました。
逆から読むと「木の豚」になり、「豚と揶揄されるほど木が好きだ」…という趣旨で命名したのです。(意味不明ですね…)
「タブノキ」はご存じなくても、「クスノキ」はご存じのことと思います。
タブノキはクスノキ科で、「イヌグス」とも呼ばれています。
「イヌ」は蔑称で、「クスノキより木材質が劣る」という意味。
「イヌ侍」(=卑怯な武士)とか「イヌ死に」(=無駄な死)とか言いますよね。
そんな感じも私がこの木を好きな一因です。(文:木材バカ四代)

第1071話 05.11.2024「街路樹」

今年は夏からずっと暑くて、最近やっと肌寒くなりましたね。
秋があっという間に過ぎてすぐに冬になってしまいそうです。
少し田舎な私の家の周りは、庭に柿を植えている家が多く、ここにきてようやく柿が実って食べ頃な感じです。
車で走っていると車窓から沢山の柿の木を見ることができます。
車窓から見る果実といえば、今年面白い風景を見ました。
9月の話なのですが、プライベートで久しぶりに北海道に行きました。
支笏湖近くの夜の道で危うく野生のシカを轢きそうになったり、いろいろ思い出深い旅行でした。
その思い出深いシーンの一つの話なのですが、札幌市郊外を車で走っていたら中央分離帯の街路樹がなんと普通に果実をつけている「リンゴの木」でした。
街路樹の役割というのは気温の調整や空気の浄化、騒音の遮音などだと思います。
またはドライバーさんや歩行者などへのリラックス効果や景観的な役割ではないでしょうか。
日本だと主な街路樹はイチョウやサクラ、ケヤキです。
排気ガスを浴びるなどの厳しい環境に比較的耐えられる樹種が街路樹には求められます。
今回私が見た街路樹が「リンゴの木」なのは、とても珍しいパターンです。
(大昔6世紀ごろには光明皇后がモモとナシの木を植えたという話もありますが…)
調べてみたら、札幌市豊平区にあるリンゴ並木は、ちょうど50年前の1974年に、当時の札幌市長が同じくリンゴ並木のある長野県飯田市を参考にして造成したそうです。
収穫されたリンゴは豊平区の各イベントなどで区民に無料配布されるとか…。
あんなに美味しそうな実をつけているし、盗まれそうですし、まめに収穫しなければいけないし、管理が大変そう…。
でも素晴らしい景観です。
旅行の良い思い出になりました。(文:くりすけ)

第1070話 28.10.2024「アーボリスト」

木に関連する仕事をしている人で、「アーボリスト」をご存じですか?
恥ずかしながら私はつい最近しりました。
正確には樹護士アーボリスト🄬と言います。
樹木に関わるプロフェッショナルとして一定基準以上のツリークライミング、リギング技術、樹木に関する知識、樹上レスキューを修得し、試験に合格しなければなりません。
そのための講習会を開催しているのが日本唯一のトレーニング組織、Japan-ATIです。
本部は名古屋市にあります。
ツリーケアの専門職アーボリストは、海外では歴史のある職業ですが、近年日本でもこの技術を造園、林業関係のプロの方々が取り入れ仕事をするようになりました。
正しい技術を学ぶ機関が少ないので、動画などを見よう見まねで学んでいる人も増えてきました。
世界基準のガイドラインに沿って仕事のできる本物のプロを識別するには ISA、JAA、ATIの資格制度は、行政や一般消費者がツリーワークの仕事を依頼する際の専門家を識別する際に役立ちます。
資格取得後も継続的な実践教育を重視し、常に講習と勉強を重ねCEU(履修ポイント制)を義務づけています。
それをきちんと行った者だけにその資格の更新を認めているので、取得者の資格は確かなものです。
資格取得者は日本国内ではまだまだ少ないです。
(樹護士アーボリスト🄬は100名ぐらい。)
取得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
マスター樹護士アーボリスト🄬は23名しかいないようです。
私も取得にチャレンジしようか考えました。
しかし、年齢的と言うよりは肉体的にあちこちガタがきていて厳しいと感じました。
弊社の若者たちには是非ともチャレンジして資格を取ってもらいたいと思うのですが…興味なさそうだな~(文:兄貴6)

第1069話 21.10.2024「日本の巨木」

日本は美しい自然の景観で知られており、その中には見事な巨木が存在します。
巨木は、長い年月をかけて成長し、その存在感や力強さに人々は魅せられます。
日本には多くの種類の巨木が点在していますが、その中でも特に有名なのは「大杉」と「大楠」です。
日本各地にこれらの巨木を見ることができ、それぞれが地元の誇りとなっています。
大杉は、樹齢数百年以上にもなるスギの巨木で、福岡県の「大和の大杉」や鹿児島県屋久島の「縄文杉」が有名です。
「縄文杉」は以前、訪れた事があるのですが、その大きさとそれまでに経験した事のない存在感に圧倒されて、しばらく見上げていた事を覚えています。
これらの大杉は、その壮大な姿と重厚な雰囲気で多くの人々を魅了し、数々の伝説や神話にも登場しています。
一方、大楠は、クスノキの巨木で、鹿児島県の「蒲生の大クス」や静岡県の「阿豆佐和気神社の大クス」が有名です。
大楠は、幹の太さや幹周りの広がりが特徴であり、まるで巨大な神様のような存在感を放っています。
人々は、その神聖な雰囲気に敬意を抱き、訪れるたびに感動を覚えるのです。
これらの巨木は、時間とともに歴史を紡いできた証でもあります。
彼らは長い年月をかけて成長し、自然の厳しさや環境の変化にも耐えてきました。
その力強さや生命力に触れることで、人々は自然の偉大さと人の存在の一時性を再認識します。
また、巨木は生態系にとっても欠かせない存在です。
大きな枝や幹は、多くの生物にとって生活の場や餌の供給源となっています。
このような交流は、自然のバランスを保つためにも重要です。
日本の巨木は、自然の偉大さを象徴する存在です。
彼らを訪れることで、私たちは自然への畏敬の念を深め、繁栄と調和の大切さに気づかされます。
巨木は、ただ存在するだけでなく、私たちに多くの教訓や感動を与えてくれる存在なのです。
海外の巨木にもいつか会ってみたいものです。(文:2号目)

第1068話 15.10.2024「めざせ!点心師」

「あそこの餃子はここいらで一番うまいな…」半年ほど前から夫が口を極めて褒めそやすのは近所の中国人が経営する中華料理店の餃子。
一度ハマるとしばらくは抜け出せない夫の性格から、ここ数カ月は多いときで週一、少なくとも月三回以上はそこの餃子が土曜日の昼食の定番となっていました。
7月のある土曜日、いつものようにテイクアウトの電話注文すると、「餃子は小麦粉高騰で皮が高くなったのでしばらく作らない」とのこと。
店で食べるのは可能だそうです。
それを夫に伝えると、夫は「テイクアウトでは儲けが少ないから断ったんだ、それならもう頼まない!」とぷんぷん怒っていました。
翌日、夫は「自分たちで餃子を作るぞ!中国人に負けないやつを!」と言い放ち、朝からスーパーで材料を購入、夫婦で餃子作りをするハメに(-_-;)
夫は「餃子はなんといっても皮が命!」と雛人形屋のようなことをのたまい、「だから、皮は俺が担当する!」と宣言。
前日からネットで皮制作について調査していたようで、うんちくをコネながら中力粉もコネています。
延ばし棒はたまたま、家にあった小さくて短い擂粉木(すりこぎ)を使用。
すりこぎはご存じの通り、上にいくほど細くなっているのが特徴なので、なかなか皮がうまく伸ばせません。
具は私の担当で、私もそれなりに事前調査をおこない最善を尽くします。
そして、ついに…!!。
「ウマい!ウマいぞっ!あの中華料理店には敵わないが、ブラッシュアップすれば必ず超えられる!」
実際私も食べましたが、皮のモチモチといい、具のジューシーさといい、ド素人のわりに及第点つけられるレベルに。
ここまでくるともう、本格的に餃子作りにハマりだした夫。
ぜったい皮づくり用のMY麺棒が欲しくなってしまうはず…
予感的中、ある日帰宅すると長短、太細、木製麺棒が3本も!!
ここはやはり樹種が気になったので、調べてみると主に麺棒に使用する木材の種類は桧が最高とされ、他に樫、朴の木などが利用されるんだとか。
「なんで3種類も買うのよ~?!」と聞くと「最高の皮には最高の麺棒が必要なのさ」と私の心配をよそにニンマリ。
(ちなみに買った麺棒の樹種は「国産木材」としか記載されていませんでしたけど!!)
一カ月後にこの麺棒たちがどうなっているか…?また、機会があったら報告いたします!(笑)(文:まるこんぶ)

第1067話 07.10.2024「パネルソーの功罪」

弊社にパネルソーを入れて半年が過ぎようとしています。
パネルソーとは、合板などをカットする大型の機械です。
鋸の刃が表に出てこないので、指を切る心配がなく、安全にカットができます。
都内の材木屋でこの機械を持っているところはあまりないと思います。
弊社の自慢の一つです。
おかげさまで弊社のECサイトに全国の方からのご注文をいただきます。
ECサイトでは様々な合板を原板1枚から販売しております。
その合板をパネルソーでお客様のご希望の寸法にカットして発送しています。
寸法も正確でスピーディな納期なので、お客様からたくさんお褒めの言葉をいただいています。
ただ、残念ながら良いことばかりではありません。
カットした後の合板の端材の処理に苦労しています。
現在、近所の銭湯に持ち込み、薪として燃やしていただいています。
ただ、その方法では追いつかないくらいの端材が発生するので苦労しています。
端材は種類も様々で、大きさや厚みもバラバラなので、再利用のよい方法が見つかっていません。
「良いアイディアがあるぞ」という方は是非アドバイスをください。
合板のセカンドライフがよくなるように、よろしくお願いします。(文:ゴン)

第1066話 30.09.2024「並木通りでシナに会う」

先日、久しぶりに新橋~銀座~有楽町界隈をプラプラしてきました。
えぇ、もちろん私には似合わない街ですが。(笑)
新橋の昔よく通っていた洋食屋さんで「オムライス」を注文。
以前と全く変わらぬお味に一安心。
逆に大きく変わっていたのは値段でした(仕方ないですけどね)。
その後、銀座6丁目の京線香やさんでいつもの線香を購入し有楽町方面にプラプラ歩きはじめました。
この界隈はいろんな都道府県のアンテナショップがあちこちにあり、立ち寄りながら散歩するには、もってこいのエリアだと思います。
ちなみに、有楽町の交通会館は超有名かと思いますが、私はここの北海道のショップが大好きです。

中央通りからJR線方向に中に3本入ると、あの並木通りが走っております。
その名の通り、立木があちこちに存在しているのですが、何の木かは私にはほとんどわかりませんでした。
あとで調べてわかったことですが、中央通りに植えられた並木これが日本で最初に植えられた街路樹だったことがわかりました。
この辺りは、道路がきれいに直行していて、その通りごとに異なる樹種が植えられており全部で13種類あるそうです。
中にはそのまま通りの名前になっている桜通り、柳通り、マロニエ通り、花椿通りがあります。
他にはケヤキ、コブシ、トウカエデ、イチイ、アオギリ、イチョウ、エンジュ、ユリノキ
そして、並木通りの端から端まで植えられていた木がナント「シナノキ」だったのです。
いやはや、過去に何度も通っているのに、申し訳ないよ「シナノキ」くん。
次回は40年の感謝の気持ちをこめて抱きしめて差し上げましょう。(文:正さん)

第1065話 24.09.2024「天板リニューアル」

佐久間木材の事務所をリニューアルしてから、いつの間にか15年が経ちました。
その際、ショールームを兼ねてスタッフのテーブル天板をすべて違う材料で作りました。
お客様に経年変化も見ていただけるので、なかなかの好評でした。
このままさらに5年後、10年後の経年変化を見ていただくのもいいのですが、当時にはなかった新商品が出たり、現在は扱っていない商品があったりしてきたので、このタイミングでリニューアルすることにしました。
前回は私が塗装して、取り付けは大工さんにやってもらったのですが、今回は数年前に入社したスタッフがすべてやってくれています。
彼は元々家具職人だったので、本当に助かっています。
表面をサンダーでさらに仕上げ、全辺を糸面取りし、塗装。
鬼目ナットを埋め込み、ビスの下穴を開けて、ビス打ち。
一枚でしたらそれほど時間はかかりませんが、全部となるとちょっと大変です。
仕事の合間を縫って徐々に設置していってもらっています。
9月中には完成するはずなので、ぜひ見に来てください。
さて、こういうのをやると、他のところにも手を入れたくなってきます。
決めました、やりましょう。
年内完成を目指して準備に取り掛かりますよ。
完成したらこのコラムでご報告します、お楽しみに!(文:木材バカ四代)

第1064話 17.09.2024「コンビニエンスストア」

私はコンビニエンスストアで買い物をしたり、トイレを借りることが多いです。
いつも非常にお世話になっています。
ありがとうございます。
つい先月のニュースなのですが、コンビニエンスストアチェーンの大手「セブンイレブン」さんが地元の木材を活用した店舗をオープンしたそうです。
セブンイレブン福岡ももち店は、内外装の7割を九州産、壁の一部は福岡産のヒノキを使用しているとのこと。
セブンイレブンのホームページで見ましたが、レジ後ろのヒノキの壁がカッコよいです。
セブンイレブンさんの話ですと、ここ5年で地元の木材を使った店舗を125店舗増やすそうです。
地産地消で素晴らしい取り組みだと思います。
ローソンさんも2年ほど前に北見産のカラ松を使用したローソン札幌新発寒1条店をオープンしていました。
特に外壁のカラ松がとても良い感じです。
両店舗とも樹種は違いますが、木の良い香り店舗内を漂っているのでしょうね。
先日、ローソンさんだったと思うのですが、トイレや水回りの内装が木目チックなところを関東で数件見ました。
やはり木を取り扱っている商売をしているので、非常に気になります。
この前、後輩の2号目くんと某喫茶店チェーン店に行ったのですが、そこも木目調の店内(壁紙が木材調)でした。
店内内装が木目調なのが流行っているのでしょうか?
コンビニエンスストアのような身近な店舗に、このような木をふんだんに使った店舗がどんどん増えていってくれるとうれしく思います。
そしてちょっと田舎で不便な私の家の近所にも早くコンビニエンスストアが出来て欲しいです(笑)。(文:くりすけ)

第1063話 09.09.2024「ヒバのパワー」

今年はカメムシの異常発生がニュースになっていました。
しかし我が家の周りではムカデが異常発生しました。
粉の防虫剤を撒いて駆除しましたが、玄関内にも侵入。
以前から気になっていた、虫を寄せ付けないというHIVA WOOD(ヒバウッド)を初めて購入。
玄関周りに吹きかけたら、ムカデは全く寄り付かなくなりました。
素晴らしい効力で嬉しくなりました。
ヒバウッドは青森ヒバエキスを使用した天然由来で、噴霧するとヒバの香りがほのかに漂います。
網戸や換気扇など、あらゆるところに噴霧しました。
特に玄関周りは重点的に…。
そのおかげで家の中にコバエや蚊を見かけることもなくなりました。
玄関の外灯にも虫が寄り付いておらず、効果を感じています。
ヒバのパワーはやはりすごい。
最近では虫よけとして、翌日着る服にも吹きかけています。
我が家の周りは緑が多いのですが、蚊に刺されていません。
ヒバウッドのレビューを見ると効果がないとの声も…。
家の外周では雨が強く降ってしまうと効果が薄れていますし、全ての虫に効果があるわけではないので、自分で試すしかないかと思います。
ただ黒い物体Gには効果がないようで残念です。
ヒバ材で家を建てたら虫が寄り付かないいい家になると思いますが、柱から壁まで全て青森ヒバ材を使用したら材料代はいくらになるのでしょうか?
驚くほどの金額になってしまうのでは…(文:兄貴6)

第1062話 02.09.2024「卓球のラケット」

先日、2024年パリ五輪が閉幕しましたね。
私はリアルタイムで観戦せず、競技結果をニュースで知るという感じでした。
新競技のブレイキン含め、今回も熱い戦いが多かったようですね。

そんな中、私が気になったニュースがありました。
それは卓球競技において、スウェーデンのトゥルルス・モーレゴード選手が2000年(ワルドナー選手・銀メダル)以来のメダル獲得を報じたニュース。
モーレゴード選手は2017、19年の世界ジュニア選手権で準優勝を果たしたスウェーデン期待の星です。
彼は団体戦でも奮闘し、シングルスと併せ2個のメダルを獲得。
スウェーデン国内では大盛り上がりだったようです。

そんな活躍を報じたニュース映像内、彼の持つラケットに目が止まりました。
卓球のラケットの打球面形状といえば、楕円形を想像されるかと思います。
しかし、彼が使うラケットの打球面形状は六角形でした。
ルール違反じゃないのか等の声もあったようなのですが、なんと卓球のラケットの形状にはルール規定はないそうです。
ただし、ラケットは木材、もしくは85%以上が木材で製造されなければいけない。
形状、重量、大きさ、厚みの規定はないとの事。
他のラケット競技(バドミントンやテニスなど)では金属系を使用しているのに、卓球は未だに木材を使っています。
そう聞くと材木屋としては、なんだか卓球界を応援したくなります。
2028年ロサンゼルス五輪は、ぜひ卓球のラケットにもご注目下さい。(文:2号目)

第1061話 26.08.2024「木箱に入った暑気ばらい」

昨日、初めてお会いした御夫婦から、お近づきの印に…といただいたお菓子を紹介致します。
うやうやしく木箱に入ったこのお菓子、鎌倉名物の鳩サブレで有名な豊島屋さんの夏限定販売の梅干を使った夏にぴったりと言われる「暑気ばらい」というお菓子。
ネーミングもステキだし、何より杉の木箱の香りも清々しく、「暑さを打ち払いましょう」というコンセプトが素晴らしい。
杉の箱を開けるたびに、木のいい香りがして、それがまたいいですよね。
中のお菓子はというと、純正の梅干を裏漉しして錦玉糖に練り込んだ、さっぱりした味わいとゼリーのような食感が特徴。
夏の暑さに負けないようにという想いが込もった逸品というお味でした。
ワタシなんかは、たぶんお土産でいただかないとゼッタイ口にできないだろうなという、究極上品でおしゃれお菓子、というふうに感じました。
冷たくすれば、さらに美味しくいただけますよ、というネット情報を見ましたので、残りは冷やして食べてみようと思います。
でも、中身のお味はともかく、木箱に入っているだけで「高級」とか「上品」とか「上質」なんて感じがしてしまうのは、なぜなんでしょうか?
中身より木箱が気になってしまった、というところが材木屋に勤める事務員らしくなってきたぞ!と自分で自分を褒めたくなるワタシです(笑)。
「たぶんこの木箱、杉だと思う!(誰が見てもわかる)」とか家族に宣言しちゃったりして、すっかり専門家気取りでいるイタい奴。
まあ、まだまだ木についてわかっていない素人なので、どうかお許し下さい。
余談ですが、このお菓子と一緒にいだたいた「鳩サブレ」の方が断然嬉しかったのは、ワタシだけじゃなく、家族みんなの共通意見でなんだかホッとしましたした(^ε^)。
美味しいお菓子、ごちそうさまでした!(文:まるこんぶ)

第1060話 19.08.2024「桐のサンダル」

最近、埼玉の桐材専門の材木屋さんから新商品が発売されたことがニュースになっていました。
それは、桐材で作られたサンダルです。
開発するきっかけはデパートのバイヤーさんからの依頼で「浴衣はよく売れているが鼻緒のついた下駄は履きなれないため足を痛める」この問題を解決するための商品だそうです。
今回は老舗の藍染事業者とコラボして鼻緒の代わりに藍染の木綿のバンドを使った「桐×藍染」サンダルが発売されました。
ご存じのように桐材と言えば昔から様々な用途で使用されています。
桐の特徴といえば、日本の木材の中で一番軽い。
湿気を通さず、燃えにくく、生長が早い。
虫が嫌うタンニンを多く含んでいるので防虫効果がある…など、良いところだらけの材料です。
先人たちはこの特徴を理解して使用していて感心します。
我が実家でも昔は桐のタンスがあって母親の着物が納められていたことを思い出しました。
また、生長が早いという特徴から、娘が生まれたら桐を植えて嫁入り道具に箪笥を持たせるという逸話も有名ですね。
残念ながら我が家は男系家族で娘に持たせることはかないませんでした。
コロナ禍も落ち着き、外国の観光客の方が増えています。
浅草の街も日本人より外国の方の方が多いくらいだと思われます。
若い人や外国の方も浴衣に桐サンダルで観光されると改めて日本の良さを知ることができるのかな?と思います。
私もこの桐サンダルで暑い夏を乗り越えようと思います。(文:ゴン)

第1059話 13.08.2024「プラタナス」

これを書いている今は開会式の真っ最中ですが、おそらく今はもう終わっていることでしょう。
そうです、オリンピックです。
前回の東京から、はや3年経ちました。
いつも言いますけど、ホント早いですよねー。(笑)
ところで表題の「プラタナス」と、聞いてみなさんは何を連想しますか?
私が真っ先に感じたのは花でした。
花言葉の中によく出てくるからで、意味は「天才」「好奇心」ということです。
ご存じの方にはつまらない話になってしまいますが、実はプラタナスは高さ30~50mにもなる大木だったのです。
しかも、このオリンピックの行われたパリの街中に街路樹として一番多く(約40%を占める)存在していたのです。
そして、このプラタナスとはラテン語で「葉が広い」という意味があり、実際その葉は直径20~25㎝にもなるそうです。
さらに、このプラタナスは丸い鈴のような小さな実をつけることから、別名「スズカケノキ」とも呼ばれるそうです。
世界4大街路樹のひとつになっているそうで、他には我らがシナノキ、トチ、ニレがその仲間。
全く知りませんでした。
無知ですね。
さて、我らが日本も現時点でいくつメダルを取ったのかわかりませんが、盛り上がって終わったことを願っております。(文:正さん)

第1058話 05.08.2024「パリオリンピックと木材」

パリオリンピックが始まりました。
大会前は全く盛り上がりに欠けていたようですが、始まってみると面白いです。
やっぱりスポーツっていいですね。
さて、東京オリンピックのコンセプトは「コンパクト」だったような記憶がありますが、今回のパリオリンピックは「街全体での開催」がコンセプトなようです。
セーヌ川での開会式や、ヴェルサイユ宮殿での馬術、コンコルド広場でのスケートボードが象徴的です。
パリの街並みと言えば石造りの建物が思い描かれますが、オリンピックに合わせたパリの都市計画の中で、実は木が積極的に使われているそうです。
木はサスティナブルな素材です。
そしてヨーロッパは脱炭素社会を目指した先進国の集まりですね。
なんでも、「France Bois 2024」というプロジェクトがあり、これは「2024年オリンピックに向けてフランスの建築物の木造化を推進しよう」といったものだそうです。
木材業界と連携して包括的な政策として押し進めているようです。
ヨーロッパは石造りの文化だと言われていますが、実は昔は木造の文化がありました。
ところが放牧が盛んになり、木の芽を食べつくして山に木が生えなくなってしまったため、石造りで建築するようになったと言われています。
ヨーロッパの山々って、牧草地が多いですよね。
(ドイツや北欧ではちゃんとした森が残ってますが…。)
ヨーロッパの山に木が生え、街中にも木造の建築物や立ち木が増えていくといいですね。
東京も街中に立ち木が増えると、この暑さも少しは和らぎます。
空き家は解体して立ち木を植える政策を推し進めてほしいです。(文:木材バカ四代)

第1057話 29.07.2024「国産エレキギターメーカーが…」

先日、衝撃的なニュースがありました。
国内ギターメーカー大手のフェルナンデスが破産したとのことです。
数年おきに必ず来ていた楽器ブームがあるとはいえ、ユーザーの高齢化とここ数年の原材料や人件費の高騰で赤字経営だったそうです。
フェルナンデスといえば、私が学生時代だった数十年前、良く通っていた新宿やお茶の水にあった楽器屋さんに沢山のギターが展示されていました。
(まともにギターが弾けないのに楽器屋さんに行っていました…(笑))
特にその頃発売された、アンプ内蔵型ギターの「ZO-3」(ゾウさん)は非常に斬新でとてもかわいいデザインだったのでよく覚えています。
私の周りでも数名の友人が購入していました。
フェルナンデスのギターはリーズナブルな価格設定で、私みたいな貧乏学生が頑張ってバイトで稼いで購入できるので身近な存在でした。
また有名なギターアティストが使用していて、そのアーティストの同じモデルが発売されると、みんな憧れて頑張って購入していました。
そのフェルナンデスが破産ということは、原材料の木材がここ数年激しく高騰したことが原因の一つであったのかもしれません。
ギターの原材料は国産木材よりも、メイプルやマホガニーといった外国産が多いです。
メイプルは日本名でいうと「カエデ」。
カナダの国旗に葉っぱが描かれていて有名ですね。
メイプルはアジア圏でも採取できる木なのですが、楽器に使われているメイプルは北米産のものが多いそうです。
ギターメーカーが北米に多いからか、もしくは北米でとれるメイプルが硬くていい音がでるからでしょうか?
数年前のコロナが原因によるウッドショックもあり、外材が流通困難になり価格が高騰しました。
またここ数年、ロシア戦争などによる物価上昇、円安による輸入品の高騰もすごいですね。
自分のずっと身近だった国内企業、メーカーがなくなっていくのは非常に寂しいです。
早く戦争が終わり物価や為替が安定することを切に願います。
私の周りも趣味で始めている人が多いですし、私もギターを練習しようかな。(文:くりすけ)

第1056話 22.07.2024「木材が宇宙へ」

先日、NHKの『視点・論点』で、木材をつかった人工衛星のお話を、京都大学の村田教授がしていました。
まず現在、スペースデブリと呼ばれる宇宙空間を漂う、人工衛星やロケットなどの破片からなる宇宙のごみが問題となっています。
地球周辺には、1ミリ以上の大きさのデブリが1億個以上あると推測されています。
これらが運用中の人工衛星にぶつかることが心配されています。
また、スターリンクをはじめとする民間商用衛星によるサービスが増えています。
そのために、低軌道にたくさんの衛星が運用されています。
これらの衛星は寿命が短く、数年で大気圏に再突入して燃え尽きます。
その時に、アルミニウムでできた人工衛星は、エアロゾルという有害な微粒子を生成して、成層圏に残り、地球環境に悪影響を及ぼすと考えられています。
木材は、炭素や水素、酸素の元素からなり、金属元素はごくわずかしか含まれていません。
このような木材でできた衛星が大気圏に再突入して燃えると、そのほとんどが二酸化炭素のなどの気体となります。
そうすることで、有害なエアロゾルの発生を抑制することが期待されています。
また木材は、もともと大気中の二酸化炭素を光合成で固定したカーボンニュートラルな材料なので、温室効果ガス増加にも寄与しないと考えられています。
木造人工衛星は、環境に配慮した人工衛星と言えるそうです。
では、木材は宇宙空間で使えるのでしょうか。
宇宙は真空なので湿度が関係なく、湿度による形状変化は考える必要がなさそうです。
また宇宙空間は、地上よりも強い放射線があります。
木材に放射線を当てる実験によると、国際宇宙ステーション(ISS)があびる年間放射線量の3万倍の線量までは、強度の低下はわずかなのだそうです。
さらに、ISSでの木材の宇宙暴露試験が10か月間実施されました。
ホオノキ、ヤマザクラ、ダケカンバの3種類で実験されました。
その結果、木材の表面はほとんど劣化しておらず、宇宙空間でも木材は十分な耐久性があると判明したそうです。
また、地上での真空暴露実験でも同じような結果が得られました。
これらの試験を踏まえて、3種類の木のなかで最も軽く割れにくいホオノキが、木造人工衛星の構造に使用されました。
この木造人工衛星は、今年九月にアメリカで打ちあがられる予定なのだとか。
木造人工衛星を宇宙空間に暴露することで、木材の宇宙での使用に向けたデータがさらに収集できることが期待されています。
将来の月面基地や火星開発で、木材をつかったさまざまな構造物が活用されているかもしれませんね。(文:ドサンコ)
参考:NHK『視点・論点』2024年7月10日

第1055話 16.07.2024「合板1枚の可能性」

佐久間木材の主力商材である「合板」には様々な使い道があります。
抜型、壁や床の下地材や仕上げ材、家具、模型材料、版画など…。
一口に「合板」と言っても材種や厚み、製法などにより、多くの種類があります。
そうして、あらゆる場面でのニーズに対応が出来るのです。

先日、外出先でとあるポスターが目に止まりました。
そこには「全国合板1枚作品コンペ」の文字が。
こちらのコンペ、よくあるプロダクトデザインのコンペと異なる点があります。
それはその名の通り、使用出来るのは合板のみという事。
しかも3尺×6尺サイズの1枚以内。
なんとも面白いコンペだと思います。
2010年に始まり、2022年度からは木材・合板博物館、日本合板工業組合連合会、日本商業組合の3団体により運営がされています。
興味ある方は公式ホームページをご覧ください。
https://gouhancompe.com/information/

前回の出品作品を拝見しましたが、それぞれ合板の強み、特性が活かされており、かつユニークな発想で自分には思いつかない作品ばかりでした。
合板製品は、身近な場所にたくさんあります。
しかし、合板が使われていると言われないと気付かない物も多くあり、それだけ我々の生活の中に溶け込んでいるのです。
私自身、毎日合板に囲まれて仕事をしていますが、それらの活用方法をじっくり考えるという事はこれまであまり無かったように思います。
この機会に新しい使い方を考えてみたいと思います。
コンペに応募するかは…(文:2号目)

第1054話 08.07.2024「建築現場にて」

自宅の斜め前で新築工事が始まりました。
土曜日の朝9時から騒がしく、寝ていましたが起こされました。
現場には4人の大工さん、トラックから材木を降ろしています。
柱になる木材はスプルス材で105ミリ角、長さ2750ミリです。
弊社の倉庫でもたまに見かける材です。
スプルスはマツ科の針葉樹、産地は北欧大陸です。
建築材、造作材、建具、家具、楽器など様々な用途で使われます。
特徴は、木理が通直で軽軟で弾力性があり、乾燥や加工がしやすく、比較的サイズが大きな材が取れます。
耐朽性はあまりなく、虫による害を受けやすいというデメリットもありますが、耐水性には優れています。
そんなスプルス材を何本降ろしたか不明ですが、9時から始まり16時ごろには写真の通り。
あっという間に骨組みがほぼ出来上がってしまいました。
実物大のプラモデルだと改めて感じました。
その後は大工さん1人しか現場に来ていないようで、進行は遅くなっています。
人手不足?いつになったら完成するのでしょうか。
最近、販売価格が公表されましたが、結構なお値段でした。
都内ほどではありませんが…。
完成したら内覧させていただこうと思っています。(文:兄貴6)

第1053話 01.07.2024「シラカバのチカラ」

最近、眠れぬ夜にはまっていること、それはコスメサイトをうろうろすること。
先日、娘と日帰り銭湯に行った時、「おかあさん、もうちょっと考えた方がいいよ…」とチクリ。
なにを?かというと、「美容」でした。
若いころは数十万の美容機器を購入するほど美容には関心がありましたが、最近は、トンと興味ナシ(苦笑)。
で、娘から「今までみたいになにもしなければ、“肌老化”は急速に進むらしいよ…」との恐ろしい警告が…!。
それ以降、眠れぬ夜のつれづれに「安く、効果が高く、すぐに効く」化粧品を渉猟しています。
その中で、「レコメンド」されたのが、今回紹介する「白樺水分」で作ったスキンケア商品です。
「白樺」と聞いたら、材木屋の事務員としてはムシできません!
早速、紹介ページに飛んでみると、なんでも、白樺が蓄えた水で作った化粧水、乳液、洗顔料、日焼け止めクリームなどのラインナップがそろっていました。
また、成分の記述を見ると「復活草」なるものも関連しているらしく、商品説明には「乾ききった砂漠でさえも生き残る強靱な生命力を持った」という恐るべき形容詞! なんか、乾きったオバサンの肌もなんとか復活してくれそうな期待をもたせます。
すぐにポチッと日焼け止めクリームと美容クリームのセットを購入し、先日商品が届きました! ホクホクしながら効果を期待して使ってみたところ、ベタつかず白樺の水分でしっとり、う~ん、なかなかの使用感(^ε^)。
いい買い物をした~サスガ白樺のチカラ♪と喜んでいると、我が家の「猜疑心男」、夫が早速、疑いの眼を向けます。
「白樺の水分?それって、ホントに効くのか…?。復活草の成分?怪しいなぁ」 ウ・ル・サ・イ!ほっといて!
白樺水がオバさんの肌ケアに効いたかどうかは、弊社を訪れる皆様にご判断いただきたいと思います!(文:まるこんぶ)

第1052話 24.06.2024「木力」

新木場を走っていると、問屋さんのトラックにステッカーが貼られていることに気が付きます。
それは写真にある「木力」というステッカーです。
当コラムで何回か発信していますが、新木場は昔の木の町のイメージからだいぶ様変わりしています。
昔は材木屋さんの町で貯木場の海には大きな原木が浮かべられていましたが、今ではほとんど見られなくなりました。
大きな物流倉庫が立ち並び、走っているトラックもそれぞれの会社のカラフルな車ばかりになりました。
時代の流れとは言え寂しい思いがします。
そんな中でもまだまだ材木屋さんたちも頑張っています。
その一環の「木力」ということですね。
いまこそ木材の持つ力、木材にしかない力をアピールすることはとても素晴らしいことと思います。
永久にリサイクルできる素晴らしい資源ですからね。
ところで、この「木力」という言葉を見たときにふと思いついた言葉がありました。
それは「海人」という言葉です。
一般的には「あま」と読みますが、沖縄では「うみんちゅ」と言い、海を愛する人のこと言うのだと思います。
あまり関係性はありませんが、なんとなく言葉の響きが良いなと思いました。
私的には「木人(もくんちゅ)」になりたいと思っています。
さらに精進して木を愛し、木の良さを伝えられる人になろうと気持ちを新たに持った「木力」との出会いでした。(文:ゴン)

第1051話 17.06.2024「HOKKAIDO WOOD」

私の大好きなプロ野球も開幕してはや二ヶ月が経ちました。
千葉ロッテ推しの私は普段は幕張中心の観戦となりますが、たまにビジター球場にも足を延ばします。
12球団の本拠地すべてまわることを目標に活動しており、残すは阪神甲子園球場のみとなっていたのですが、昨年ひとつ増えてしまいました。
そうです、昨年より日本ハムが札幌から北広島に本拠地を移動したからです。
昨年も訪道を考えていたのですが、日程の都合がつかずようやく先日、北広島の新球場を見に行くことができました。
そこはF VILLAGEと名付けられた約32ヘクタールの広大な敷地となっており、野球場以外にもロッヂやヴィラと呼ばれる宿泊施設や球場内にあるホテルや、球場へ1分で行けるマンションがあり、もちろんところどころに豊かな自然を感じられる木々や池などもあり大変癒されました。
さらには、ドッグランや子供たちの遊び場やなんとこども園まであり、ひとつの街を作ろうとしている感じがよくわかりました。
そんな中、写真のロゴを見つけました。
「んっ、これは木のマークだよな」と思いながらさらに、近づいてよく見ると「HOKKAIDO WOOD」の文字が!
なるほど、北海道の木を使ったということか。
帰ってきてから調べてみると、それは道産木材やそれを使った製品の利用普及促進を図る団体のロゴマークであることがわかりました。
いつ頃設立されたのかはわかりませんが、その参加企業一覧の中に弊社がお取引させていただいている企業さまも数社含まれておりました。
この団体の理念をホームページよりご紹介いたします。

「木の質は森の質」
「伐採とは森をデザインすること」
「切り拓いているのは林業の未来」
「木をのせるとき、感謝ものせている」
「積み重ねた技術が、原木をブランドにする」

カッコイイですよね、ぜひとも応援したくなりました。
当店商品にも、道産木材の商品がシナ合板やカラ松合板などたくさんあります。
皆さまにもっともっとがんばってご紹介せねばと、強く思った次第です。
えっ、試合はどうだったかって?
いやぁ、球場を見に行っただけですから(笑)。(文:正さん)

第1050話 10.06.2024「御幣って何?」

御幣って何でしょうか?
何て読むのでしょうか?
これ、「ごへい」とか「みてぐら」と読み、神祭用具の一つです。
鳥越神社では「おんべ」と呼ばれています。
「幣」は貴重品という意味だそうです。
写真のように先端に切れ込みが入っていて、そこに段々に切った白色の紙を挟みます。(昔は紙ではなく木綿だったそうです。)
神前に供えたり、お祓いをしたりするときに用います。
お祭りでは御幣を上下に振りながら歩き、御魂の入った神輿の道しるべに使います。
今年、町会用の御幣を大小一つずつ新調しました。(紙は毎年新調されます。)
大人神輿用と子供神輿用です。
桧の四方無節ですね。
桧なのであまり重たくはないのですが、鳥越神社の本社神輿用はサイズが大きいので、振るのが大変…。
今回はご近所の神具屋さんで購入しましたが、結構単純な作りなので自作できそう。
次回必要になったら自分で作ってみようと思います。

ちなみに、大阪に御幣島という地名があり、「みてじま」というそうです。(文:木材バカ四代)

第1049話 03.06.2024「トドマツの立ち木」

少し前の話なのですが今年のゴールデンウィークにつくば市にある「筑波実験植物園」に行ってきました。
旅好きな友人が「連休だけど大混雑にはならず、渋滞に巻き込まれない良い観光の場所がある」と言うので行くことにしました。
筑波実験植物園は、約14万ヘクタールの広大な土地に日本や世界の様々な植生環境を再現されており、絶滅危惧種などの珍しい植物を沢山みることができます。
ちょうど行ったときは「クレマチス」が特別公開されていて人気スポットになっていました。
そのクレマチスや園にある絶滅危惧植物コーナーを熱心に見る友人とは別行動で、私は広大な敷地の樹木エリアに見学にいきました。
いきなりの巨大なセコイアの木々を見て感動しながら、進んでいって気になったのはトドマツの木。
トドマツといえば赤塚不二夫さんの漫画「おそ松さん」の末っ子で有名ですが、木としてのトドマツは関東の人にはあまり知られていないような気がします。
北海道では成長が早い木としてカラ松などと共に沢山植林されていています。(北海道の植林のほぼ半分)
元々は本州にはなく北海道に自生している木で、関東ではあまり見ることがない木です。
トドマツの木の姿は海外でいうモミの木に似ていて、日本ではクリスマスツリーの木として有名。
カラ松とは違って落葉しないので、冬でも青々と茂り雪の景色にピッタリです。
合板としてのトドマツは同じマツ科のカラ松と比べ表面から全て白っぽいイメージ。
現在、当店で販売しているカラ松合板の中芯に一部使われていたり、LVLとして取り扱っています。
トドマツはまた建築材だけではなくパルプやチップの原料になっていて、私たちの生活には欠かせない木材。
普段の仕事で取り扱っている商品の元の姿を見るのはなかなか良いものです。
またこんな大きな木を合板として製材してくれるメーカーにも感謝です。
良い休日を過ごすことができました。
筑波実験植物園おすすめします。(文:くりすけ)

第1048話 27.05.2024「円安と木材」

先日、1990年以来34年ぶりに一時1ドル=160円を突破しました。
政府の為替介入により、一時152円台にまで円高になりましたが、結局そのあともジリジリと円安方向に向かっています。
円安とはそもそも、外国の通貨に対して円の価値が下がることを指します。
例えば、1ドル=100円で交換できたものが、1ドル=160円になったとします。
すると、同じ1ドルを手に入れるのに60円多く支払わなければならなくなります。
食料やエネルギーを海外からの輸入に頼っている日本の場合、円安になることで今までよりもより多くの円が必要になります。
ちなみに、日本は木材も多く輸入しています。
新型コロナウイルスに伴う世界的な木材価格の上昇や、海上物流費の高止まりによって、『ウッドショック』と呼ばれて、メディアで報道されたのはいまだ記憶に新しいかと思います。
『ウッドショック』は、その後おちつきましたが、今度は物流費の高止まりと、冒頭で触れた円安が木材価格を押し上げる状況になっています。
国内の家具メーカーでは、コスト抑制のために国産材へ変更も検討されていますが、簡単にはいかないようです。
杉やヒノキなどの針葉樹が多い日本では、家具の素材として人気のあるナラやタモといった広葉樹の供給がそれほど多くありません。
特に国産ナラは、酒造メーカーなど他業種が高く買い付けることもあり、値段が急騰しています。
こういった木材価格の状況変化は、難しい問題はありつつも、さまざまな努力や手段で対応をすることができるかもしれません。
ただ、エネルギー価格の上昇は、ありとあらゆるもののコストにかかってきます。
木材は当然として、その他の生活用品や食料など、直接間接を問わず輸入品と全く無関係の人はいないのではないでしょうか。
為替レートによる値上がりは、努力ではどうしようもなく、生活全般に重くのしかかります。(文:ドサンコ)

参考 日本経済新聞5月1日 「価格は語る」

第1047話 20.05.2024「梨の木」

桜前線も過ぎ去った某日、新潟に出張してきました。
信濃川沿いには果樹園が多く点在しています。
果樹園ではちょうど梨の花が満開で、白い花が艶やかに覆いつくしていました。
梨は落葉高木で、自然に育つと高さ15メートルほどになるそうです。
梨は大昔から食されています。
弥生時代の登呂遺跡などから種子が発見されています。
白根郷を中心とした越後では江戸時代から水に強い梨を栽培していました。
新潟市指定文化財に梨栄造育秘鑑(なしえいぞういくひかん)という梨の専門書があります。
この本は日本で最古の梨栽培指南書だそうです。
文化年間には全国でも有数の梨の産地として栄えたと伝えられています。
昔から新潟県で梨が栽培されているとは知りませんでした。
梨は私の好きな果物ベスト3に入ります。
今年の秋は梨を買って帰ります。
瑞々しい梨を食べるのが楽しみです。
持って帰るのが重くてしんどいですが…。(文:兄貴6)

第1046話 13.05.2024「アサラト」

世界の国々には様々な楽器があります。
ヴァイオリン、ピアノ、マリンバ、クラリネット、箏など…。
楽器と聞いて思い浮かぶ物の大多数には木材が使われているのではないでしょうか。

さて、みなさんはアサラトという楽器をご存知でしょうか。
アサラトは打楽器で西アフリカ発祥の民族楽器です。
元々は現地のお母さんが子どもに与えた玩具だとされています。
イイギリ科の木『オンコバスピノサ』の実の中に『ワイルーロ』と呼ばれるマメ科の植物の種を入れたものです。
写真がそのアサラトなのですが、人差し指と中指の間に紐を挟んで持ち、手のひらを垂直にし、前後に振って二つの実をぶつけます。
中に入ってる種の音「シャカシャカ」と実と実がぶつかる「カチカチ」という音を組み合わせて鳴らすのですが、この音がなんとも心地良いのです。
マラカスとカスタネットを同時に鳴らしている感じです。

私がアサラトと出会ったのは十数年前。
旅先で知り合った方が、これを両手に一個ずつ持ち、巧みに操って様々なリズムを叩き鳴らしていました。
そのリズミカルで面白い音はそれまで聞いた事がありませんでした。
感動と同時に、これを作ってみたいなと思いました。
帰宅後すぐに調べ、実をネットで購入していました。
中に入れる「ワイル―ロ」の種は見つけられず、小豆で代用し紐は登山用のロープを取り付けました。
その後、しばらく練習したものの…自分のリズム感の無さを感じさせられる日々が続きました。
そして、気付けば部屋の隅っこで静かに飾られるようになっていました。
いつかまたチャレンジしてみたいと思います。(文:2号目)

第1045話 07.05.2024「みどりの日の紅葉」

このコラムを書いている日はみどりの日。
そう、ゴールデンウィーク真っ只中の初夏、新緑がとても美しい時期です。
今月あたりから真夏日を感じる気温を記録しているので、こんな時期に紅葉?と思いますよね。
何日か前、何気なく天気予報を見ていたら、天気予報士・ミナミさんが「新緑の時期に紅葉の美しい木がある」と教えてくれました。
なぬ?!この時期に紅葉?何の木?と耳を傾けると、クスノキだそうで、4下旬~5月上旬に紅葉し、落葉するんだそう。
木の知識の少ないワタシでも知ってるクスノキは、公園など街中でもよく見かける木ですが、年に2回も紅葉するなんて知りませんでした。
このGW中に紅葉したクスノキを探しに行ってみるか~。

過去のコラムでも諸先輩方がクスノキについて幾度となく書き尽くしていましたが、古くから各地の神社などにも植えられていて、巨木になるのでご神木になったり、木材から樟脳が採れる香木としても知られ、仏像などの材にも使われた神聖かつ便利な木。
そんな人間にとってみるといい事づくめ的なクスノキですが、1つ気になった事も。
我が社がある台東区は、隅田公園や上野など桜の名所が多い事で有名ですが、クスノキのような樹勢の旺盛な樹木は、桜の陰になって生育を脅かす存在にもなってしまうことがあるらしいく、桜にとってはけっこう迷惑な存在なんだとか。
丈夫で長生き、しかも勢いあるぜ!って事も、他の木にとっては迷惑な事なんですね。
ここだけの話、人間社会にも似たような事例がある気がしますな…(°д°)。(文:まるこんぶ)

第1044話 30.04.2024「どちらが良いですか」

この写真は、とある住宅分譲地の写真です。
通りを挟んでそれぞれ違う会社が家を建てました。
写真ではわかりにくいですが、何か違いに気が付きますか?
手前の2棟は弊社で内装建材を納品している会社が建てた家です。
奥の2棟は大手のハウスメーカーの家です。
大きな違いはお家を立てる工法です。
大手ハウスメーカーは、工場で構造躯体から外壁まで仕上げてトラックで運び、現地で組み立てるユニット工法です。
見た目、上棟した時には完成しているようです。
そのため圧倒的に工期の短縮が可能で、同じ規模の分譲地なのに後から始まったこちらの方がどんどん棟数が増えています。
それに足場工事がないため、人件費や設備費も削減されていることと思われます。
メリットばかりかと思われますが、私が思うに同じような家が並び個性がなく、誰かの歌にあったような気持ちになります。
一方、弊社がお世話になっている会社の分譲地は在来工法で家が建てられていて、大工さんが上棟から手を加えています。
上棟の時には大工さんが足場の上を飛び回り、柱や梁を1本1本丁寧に組み立てていきます。
工期はかかりますが大工さんは腕の見せ所ですね。
外観も様々な家が並び、施主様の個性が感じられます。
どちらの家に住みたいかと言われれば後者になりますが…。(文:ゴン)

第1043話 22.04.2024「世界最大級木造建築物完成間近」

先日テレビを見ていたら「大阪万博開催まで1年を切りました」というニュースが流れておりました。
「ふ~ん」私は正直、いつから始まるかも知りませんでした。
そもそも万博に興味はありませんでしたが、目に留まったところはシンボルとなるリング状の建物が「世界最大級木造建築物となる」という点でした。
このほど、全体の8割が出来上がり公開となったそうで、ナント高さ20メートル、全周2キロものリングになるそうです。
そのリングは完成すれば各国のパビリオンを囲み、そしてその屋根の上からは大阪湾などスバラシイ景色を楽しむことができるそうです。
屋根材は当コラム欄でも、何度か紹介されている最近流行りのCLTクンが使われております。
柱や梁はNLTを使った貫工法にて組み立てており、材料は東日本大震災の被災地、福島県産の木材が使われます。
ちなみにNLTとは、ツーバイ材を釘で重ね合わせ厚み部分を立てて使う材をいいます。
しかしこの大阪万博、みなさんもお気づきの通りあまり盛り上がっていないのが現状です。
関西の方たちも、必ず行くと思っている人は3人に1人だとか。
理由としては、やはり能登半島地震が大きく、次いで「おカネがかかりすぎる」からです。
当然のことでしょうが、そんなお金があったら復興へまわすべきだと…。
ごもっともですが、この場ではそういう話ではなく、費用の話をしたいと思います。
例えばこのリングの建築費、ナント350億もかかるそうです。
CLTは元々欧州から伝わってきた商品ですが、ドイツでは7万/立法メートルの価格なのに対し日本では15万/立法メートルと2倍以上だそうです。
ドイツではトウヒというマツ科の成長の早い木を使っているのですが、日本ではスギやヒノキが使われております。
日本のスギは水分が多く乾燥するのに手間がかかることや、歩留まりも15~30%程度になってしまうことも価格が高騰してしまう要因のようです。
仕方ないようですね。
さらには、建設予定の外国のパビリオン50のうち着工したのは12、建設業者さえ決まっていないところが20もあるとのこと。
テレビに映る会場もリングの中はガランとしていました。
資材運搬する道路は連日大渋滞しているそうですが、いやはや間に合うのでしょうか。
吉村知事も「延期も中止もありえない!」と息巻いておりますが、2020東京オリンピックの時も結局1年延期しましたが、2021年春の時点ではまだ大反対されていましたよね。
ただ私自身もそうでしたが、東京オリンピックは今ではいい思い出になっているような気がしております。
来年の大阪万博も延期したとしてもそうなることを願っております。
もちろん、私は必ずや訪れますよ~。(文:正さん)

第1042話 15.04.2024「パネルソー設置完了」

待ちに待ったパネルソーがようやく設置されました。
今まで、ずっと欲しかったのですが、東京の倉庫はスペースがあまり大きくないので、なかば諦めていました。
パネルソーって、高さはあるけど平面的にはそれほど場所を取られないように見えますが、意外とかさばるのです…。
東京23区内でパネルソーがある材木屋は数少ないと思います。
ここ数年、倉庫の在庫を見直し、空間を工夫して利用することで何とか場所を確保できました。
動力の電気を引き延ばす工事をし、天井照明の位置を移動し、準備完了。
これでスペースの問題は解決できました。
あと、いままでカットを依頼していた外注先にご理解いただいたのも大きい要因です。
仕事に対する責任感と真摯な対応、プロとしてのしっかりした技術のある尊敬する職人さんです。
数年先を考え、技術の伝承を快く承諾していただきました。
機種の選定や業者の紹介までしていただき、有難いことです。
4月3日、パネルソーを愛知県からご高齢の社長が自らトラックを運転して搬入していただきました。
倉庫は天井高があるのでユニック車を使って比較的楽に搬入できたのですが、「かねのて」を出すのに微調整を繰り返し、結局丸一日かかりました。
いろんな人に支えられて今の事業を続けられていることを実感した記念すべき一日でした。
さあ、これから技術を身につけて今までできなかったサービスで喜んでもらおうと思います。
楽しい仕事が増えそうです。(文:木材バカ四代)

第1041話 08.04.2024「防風林」
関東では今年3月に強風の日がたくさんありました。
ニュースでは、強風すぎてハンドルを取られての車の事故や、倒木などで電車などの交通機関にも大きく影響が出ていました。
当店の仕事的には、納品の際に合板などが強風に煽られて大変でした。
またスギ花粉が飛散して、花粉症の私にはつらい日々でした。
あと田舎あるあるなのですが、強風の日は畑の土が飛んで家に入ってきます。
わが家の北側の真ん前には一面のブルーベリー畑。
うっかり窓なんか開けていたら、部屋の中に飛んできた土が散乱したり、換気扇から土が侵入して部屋掃除をしっかりとしなければなりません。
農家の人たちは家も畑も風から守らなければいけないので大変ですね
こういった強風から農作物を守るために造成される森林のことを農地防風林といいます。
農地防風林は安価で成長が早いスギとかが広く用いられています。
ただスギは日陰となる下の部分の枝が淘汰されるなど手間がかかったり、今日のスギ花粉などの問題で、クロマツやツガやヒノキなど違う樹種を使用するケースが増えているそうです。
海からの潮風から守るために海岸沿いに植えられている塩に強いマツなど、自治体で管理している海岸防風林もあります。 防風林の整備された景観は美しい日本の風景の一つとも言えます。
いままで、自然災害が多い我が国は防風林をしっかりと維持管理してきて、このような自然災害と戦ってきました。
木と共に生きて木と支えあっていくことが大事だと強く思いました。(文:くりすけ)

第1040話 01.04.2024「日本古来の方法」

日本は昔から水が豊富で山も多く、林業は盛んでした。
そして各地でその土地ごとに特色のある林業があります。
今回は、京都の北山地方が発祥の「台杉仕立て」という方法をご紹介します。
この方法は、室町時代中期、西暦1300年ごろから行われています。
京都の北山地方は、朝廷や寺院の所領として営まれてきました。
そこから木材や薪炭、松明などが収められてきました。
急峻な山々が連なり、平地が少なく、一年を通じて気温が低く、冬には北山時雨という雨が降ります。
山の急斜面は、木を伐採した後に苗を植えることが難しいそうです。
さらには、昔は植林用の苗が貴重で失敗が許されないという状況があったようです。
また、この地域には木材を流して運べるような広い川が無かったため、大きい木を運び出すのが困難だったのです。
一方、山道を歩いていくと半日で都まで一往復できるという立地でもあったため、人力でも運べる小さい木に付加価値をつける必要があったようです。
そこで生み出されたのが、台杉仕立てという植林の方法です。
台杉仕立ては、手のひらを広げたような形をした一本の木から、数十本の木が伸びるという独特の形状をしています。
この木を育てることで、一本の木から何本も丸太を取ることができるようです。
台杉仕立てで育てられた丸太は、一般的な杉よりも柔軟性と密度に優れていて、強度が高いそうです。
最近では、丸太としてだけではなく、造園用としても使われているようです。
その独特な形状から、同じ形のものはないと言われています。(文:ドサンコ)

参考
藤田林業
京都市緑化協会
京都北山丸太協同組合

第1039話 25.03.2024「木のクリーニング」

通勤のバスから何気なく街路樹を見ていると、タグが飛び込んできました。
まるでクリーニングに出した時のタグみたいに、アルファベットと数字が書いてありました。
気になりずっと街路樹を見ていると、全てに付いています。
その場所は駅から直線で2キロほど続く道。
バスを降りて歩きながら最後の街路樹を確認すると番号は187番でした。
丸裸に剪定してスッキリした木に付けているのでしょうか?
何か意味があるのかと疑問を持ちながら出社。
昼休みに役所へ電話してみると、担当の課に繋いでくれました。
街路樹は公園課が担当だそうです。
公園課が街路樹担当とは不思議に思いながらもタグについて聞いてみたところ、何の木が何本植えてあるかを確認するために付けているとのこと。
お忙しい中、丁寧にお答えしていただきました。
ふと頭によぎったのは某会社の除草剤事件。
その後テレビのニュースを見ていると、人身事故の映像の中にもタグ付きの木を発見。
あちらこちらでタグ付けしているのでしょうか?
気になってある程度の大きな直線通りを通ると確認する癖がつきました。
この2ヵ月程で3か所ほどタグ付きの道路を発見。
今まで気にしていなかったのですが、例の事件から付け出したのでしょうか?
真相を役所に聞いてみようと思っています。(文:兄貴6)

第1038話 18.03.2024「花より団子」

暦の上では春分です。
日中は暖かく感じられる時間帯も比較的多くなってきました。
じわりじわりと春に近付いています。
冬から春になりかけのこの時期が1年の中では結構好きです。
花粉は辛いですが。

先日、河津桜が綺麗に咲いておりました。
もうしばらくすると、佐久間木材近くの上野恩賜公園や隅田川沿いのソメイヨシノが見頃になります。
今年の花見はどこへ行こうか。
今から楽しみです。
桜を見るのも楽しみですが、もっと楽しみなのが屋台の食べ物です。
割合でいうと8:2(食べ物:桜)です。
花見と言えば三色団子ですね。
この三色団子の色(ピンク・白・緑)には意味があるって知っていましたか?
ピンクは春の花を、白は冬の雪を、緑は夏の新緑を表現しており、”秋”がないのは、「あきがない」→食べ「飽きない」→団子屋が商売繁盛するという団子屋さんの遊び心からなのだとか。
諸説ありますが、私はこの洒落が効いている説が気に入っています。
いっぱい食べて満腹で見る桜…考えただけでも幸せです。(文:2号目)

第1037話 11.03.2024「和ろうそくも木のおかげ?!」
先日、20年前の岐阜・飛驒古川地区の和ろうそく屋に下宿する連ドラの再放送を見ました。
また、その放送を見たすぐ後日、ドラマの舞台モデルになったと言われている和ろうそく屋さんの40年前に放送されたドキュメンタリー番組を見ました。
偶然にも、和ろうそくについて触れる機会が連続であったので興味が沸き、調べてみました。
和ろうそくの原料は、櫨(はぜ)の木の実の外殻から抽出した油脂で「木蝋」と呼ばれる蝋が使用されています。
ハゼノキは、 ウルシ科の落葉小高木で秋に美しく紅葉することで知られ、脂肪分が多く、坐薬や軟膏の基剤、ポマード、石鹸、クレヨン、化粧品などの原料として利用されるほか、ハゼ餅として食べたりしたそうです。
木材としてもウルシと同様心材が鮮やかな黄色で、工芸品、細工物、和弓、櫨染(はじぞめ)などに使用されました。
和ろうそくは西洋ろうそくに比べて、すすが出にくい上にわずかに出たすすも叩くとさっと取れる為、お仏壇や部屋を汚しにくく傷めることがないそうです。
和紙でできた芯は、溶けた蝋を芯が吸い上げながら燃えるので、蝋が垂れるのを防ぎ、最後まできれいに燃え尽きるので、においも汚れも気にならないのだとか。
また、風に強く消えにくく、屋外での使用に適しているため、飛騨・古川で毎年1月15日に行われる三寺参りには、3つのお寺(円光寺、真宗寺、本光寺)に1本13㎏以上ある巨大な和ろうそくが奉納され、一番の名物なのだそうです。
先日見た番組では、その和ろうそくの伝統的な製作風景や三寺参りの様子が詳しく紹介されており、雪深い厳しい飛騨の冬に幻想的な風景が広がっていました。
人にやすらぎを与えるといわれるろうそくの灯り。
特に和ろうそくの灯は心を癒す力があり、リビングやお風呂で灯すととてもやすらぐといいます。
岐阜は、エコモクでもお世話になっているお取引様もいくつかあり、木材と深くつながれる場所です。
近いうちぜひ訪れてみたい場所の一つに加わりました!(文:まるこんぶ)

第1036話 04.03.2024「木のお酒」

皆さんはお酒がお好きですか?
どのようなお酒を飲みますか?
私はビールが大好きですが、毎日の晩酌では節約のため焼酎を飲んでいます。
最近厚生省からアルコールについてのガイドラインが発表されましたが、そんなことは気にせずに飲んでいます。
そんな酒好きの私が注目のニュースを見つけました。
それは「ときがわの杉 蒸留酒に」というニュースです。
蒸留酒とはウイスキー・ブランデー・焼酎など液体を熱して気体にして冷やして液体に戻したお酒です。
お酒と言えば米・麦・芋など植物と結び付く飲み物ですよね。
木とお酒?なかなか結び付かないですね。
ウイスキーの樽はオークで作られている事は知っていますが…
この記事によると、木材を原料にした「木の酒」の商品化を目指す酒造会社が、ときがわ町の杉の間伐材を原料に蒸留酒造りに取り組んでいるそうです。
木は硬いためアルコールの抽出が課題でしたが、2018年に森林総合研究所が世界で初めて木材を1000分の1ミリまで粉砕できる技術を開発したことで、製造が可能になったそうです。
どの分野でも新しい技術の開発は新たな世界を生みますね。
木の酒はスギのほかシラカンバやミズナラを使った酒も開発しているそうで、木材の種類によって異なる香りが楽しめるとの事です。
新たな間伐材の利用方法が始まり、楽しみが増えますね。
早く手軽に買えるようになれば、晩酌は木の酒にしたい今日この頃です。(文:ゴン)

第1035話 26.02.2024「森林環境譲与税徴収始まる」

年が変わり早くも二ヶ月が過ぎようとしています。
ホントに早いですよねー、いつも同じこと言っていますが(笑)。
唐突ですが、そんな今年は表題の税の徴収が始まります。
ようやく国が重い腰を上げ2019年から始まったこの制度。
「日本の荒れまくった森を税金を投入して整備していきます」ということで、我々木材事業者もうれしいことだと思っておりましたが、実は「温室効果ガス排出削減達成のため」という意味もあります。
CO2を吸ってくれる森を復活させたいのです。
ただし、その譲与金の使い道は間伐や林業従事者の雇用や育成、木材の利用促進や木製品のPRに限られます。
2019年度は約200億の配布で始まり、2022年度ではその額も約500億に増え、各市区町村に配られておりますが、開始当初は何をやっていいか分からず、約半分が使われずにそのままプールされていたりしていたそうですが、一昨年からようやく活用されはじめたようで、その活用率も今は90%を超えているそうです。
そして今年からは「国民のみなさんもご協力願います」となったのです。
一人あたり年間1000円を住民税に上乗せして徴収するということですが、住民税の課税対象者は約6000万人ですから、その収入は約600億となります。
その配分方法ですが、私有人工林面積50%、林業就業者数20%、人口30%として振り分けられます。
ということは、人口の多い大都市に必然と多くの資金が集まり、山間部の過疎地域などは非常に少なくなってしまってしまいます。
そういった地域では、予算が足りず数年分を貯めてから着手しているところもあるようです。
自民党税制調査会で決定しているそうですが、どうも腑に落ちませんよね。
ただ、自治体間での連携もあるようで、千葉県では県の仲介により山武市と浦安市が協定を結び山武市は譲与金提供を受け整備し、浦安市はその分のCO2排出量を相殺してもらえるそうです。
また東京都でも、いくつかの市や区が多摩地域を守るための協定を結んだそうですが、全国的にはこういった協定はまだまだ少ないようです。
国も各地から届いた意見や要望などを踏まえ再考した結果、今年からその配分割合を人工林55%人口25%に修正するそうです。
岸田さん、全国民が納得いくようにお願いいたしますよー。(文:正さん)

第1034話 19.02.2024「20年前のノート発見」

木について学んだことを一冊のノートに書き連ねていた時期があります。
そのノートを久しぶりに見返しました。
最初は一人で学んで、一人でノートに記録していました。
何せ、当時は社内で一番若くて経験も浅かったので、早く先輩方に追いつきたいと思ってひたすら勉強していました…。
座学だけでなく、もちろんOJTでも学びました。
そして、次のステップで社内の先輩方からちゃんと時間を設けて学ぶ機会を作ることにしました。
以前はうちの会社、土曜日も半日出勤していたので、仕事が終わった後の昼に一時間の勉強会をすることにしたのです。
自由参加でしたが、ほぼ全社員が出てくれました。
逆パワハラですね…(汗)。
ノートを見返すと、平成12年(2000年)の1月22日に始めたようです。
机上の勉強もしましたが、実際に木を見ながらの勉強もありましたし、いろんなところに見学に行きました。
製材所やお客さんの工場や展示会や、木材が使われている店舗にも行きました。
ノートの記録によると、平成16年(2004年)の9月2日まで続きました。
私だけでなく、社員一同、その時の学びが今に生きていると思います。
当然今も学び続けていますが、当時ほど熱量が不足していることを反省しています。
今一度、20年前のノートを見返して、気合を入れ直しました。(文:木材バカ四代)

第1033話 13.02.2024「聖地巡礼」

先日大分県日田市に行ってきました。
昨年アニメも完結した「進撃の巨人」の聖地巡礼です。
聖地巡礼とは、映画・漫画・アニメまたは自分の推しの縁ある場所、舞台の場所を聖地として実際に訪問することです。
「進撃の巨人」は世界180ヵ国で出版されシリーズ累計で発行部数1億4千万部を突破するほどの大変な人気で、作品が完結した今でも私のようなファンが作者の諌山創氏の生まれ故郷である大分県日田市に訪問しています。
作品のモデルとなった大山ダムや道の駅にできた「進撃の巨人諌山創ミュージアム」、日田市が街中でスタンプラリーなども行っており、ファンにはたまらない場所なのです。
駅前でレンタカーを借りて日田市の上記のいろいろな施設に行ったのですが、崖や山に囲まれたこの日田市には、日本3大林業地だけに沢山の製材所が見受けられました。
日曜日でしたので訪問できませんでしたが…。
寒暖差が激しい日田市は杉の生育に適した場所で、日田杉という木目が美しい杉があります。
木目が特徴的な日田下駄は有名ですよね。
後で調べたら日田杉資料館という興味ある施設がありました。
要予約の施設でした、行きたかったです…。
駅や日田市民文化会館など日田杉をふんだんに使用した施設もありました。
NHKの番組ブラタモリで大分日田市の回でも紹介されていましたが、日田市はかつて九州の政治経済の中心地でした。
また日田市は水資源が豊富でかなり重要な地点だったので、水資源確保のために江戸幕府は天領といわれる幕府の直轄地として管理してきました。
良質な水「日田天領水」は有名ですね。
良質な水のあるところには必ず良質なお酒も生まれます。
タモリさんといえば当社も以前にあの大人気番組「タモリ倶楽部」で、「合板の聖地」と紹介されました。
誰か当社に「聖地巡礼」してくれないかな(笑)。(文:くりすけ)

第1032話 05.02.2024「古材の魅力」

今月、NHKの『京コトはじめ』という番組で、古い木材・古材をテーマにした回がありました。
昔、物流がいまほど便利ではなかった時代、京都では木材は貴重でした。
そのような中、町家を新築したり、修繕するときに都度あたらしい材木を使用することは難しかったようです。
そのため、京都では古い木材・古材を使う文化が育ったのだとか。
古材を扱う木材屋さんや大工さん、手入れなど手間をかけることを良しとする施主さん。
古材を大事にしていきたいという意識をもった人々が集まり、息のながい活動がいまでも行われていることがわかりました。
番組に登場されていた木材屋さんが、古材の魅力をいくつか挙げておられました。
一つ目は、長い時間をかけて乾燥しているため強度があることです。
しっかりと手入れがされているという前提はあるかと思いますが、経年による乾燥で形状変化が無く強度がでてくるのだとか。
二つ目は、唯一無二の味わいがあることです。
長い年月を経ないと現れない色や質感は、その古材ごとにしか持ちえないものです。
キズや割れも当然ありますが、それもまた魅力的な個性になります。
古材を新しい木で補修することも当然あります。
ただ、それも職人さんたちの長年の技術や創意工夫により、新たな魅力となるようです。
有名なものでは、西本願寺の埋め木でしょうか。
最近では、カフェや飲食店などで見える部分に古材を使うことも多いようです。
お住いの近くにも、おそらくそういったお店があるかもしれません。
ぜひそういったお店を探してみてください。
ちなみに当店でもかつて一時ですが、古材を取り扱っていたことがありました。
宣伝が足りなかったのか、あまりお問合せがなく、現在の取り扱いは辞めております…。(文:ドサンコ)

第1031話 29.01.2024「木糸」

何年前か忘れましたが、木の服についてコラムを書いたことがあります。
その頃の服は木のブロックで作った甲冑のようで、厳つかったのを記憶しています。
弊社社長もブロック状の木でできたネクタイを持っていました。
何度か身に着けていたのを見たことがあります。
時は流れ、現在では木の糸で服ができるまでになりました。
研究開発した方は凄い努力をしたのだろうと感服するとともに、見習はなければと思います。
木糸は間伐材のスギやヒノキで作られていて環境にも優しい糸です。
SDGsの取り組みが進む世の中、注目される製品になること間違いなし。
作り方は、間伐材からロール状の和紙を作り数ミリ幅に裁断し巻き取り撚糸し作ります。
木糸から作られた商品は数多く、服、靴はもちろんノベルティグッズにまでおよびます。
木糸の服、どんな感じか自ら着心地を確かめてみたい。
どこかで見かけたら必ず試着してみます。
いや試着しなくても見かけたら買ってしまうと思いますが…。
いずれ弊社のユニフォームも木糸製になるのは間違いなし?
そう信じています!社長。
私が現役引退する前にお願いしますよ…(文:兄貴6)

第1030話 22.01.2024「木製の…」

昔から「木製」や「木の~」という言葉を見たり聞いたりすると興味が湧きます。
木に携わる仕事をする以前からです。
見た目、香り、感触…なぜか分かりませんが惹かれます。
今、私が使っているカードケースにも木が使われています。
厳密に言うと木と革を組み合わせた製品です。
ローズウッドの突き板を革の表面に貼り付けて縫い合わせているようです。
折り曲げても木は割れる事なく、革に合わせてふにゃっと曲がります。
とあるお店で見つけたのですが、薄くスライスする技術、張り合わせる技術、そしてこのアイデアに、しばらく魅入っていて気が付くとお会計を済ませておりました。
現在2年半程使っています。
未だに割れる事なく無事に使えています。
革も木の部分も使い込んだ事による風合いが出て良い感じになっています。
他にも同じように作られたバッグやコースターなどがたくさんありました。
また、世の中にはスギやヒノキの間伐材を原料にした服までが販売されているようです。
もちろん洗っても大丈夫だそうです。
すごいというか面白い。
チクチクしないのか、木の香りはするのか、とにかく着てみたい。
もし着る機会があればまたご報告したいと思います。
木の可能性にはワクワクします。(文:2号目)

第1029話 15.01.2024「ジップライン De GO!」

2024年あけましておめでとうございます!
今年も元気いっぱいよろしくお願い致します。
昨年皆様は良い年だったでしょうか?
私は毎年11月に静岡県・伊豆方面に旅行に行くのですが、毎年のこととなると「だいたい行き尽くした感」がありますよね。
そこで、今回見つけたのが三島スカイウォーク!
全長400mの日本一長い歩行者専用吊橋です。
吊橋の上から広がるのは日本一高い富士山と日本一深い駿河湾を同時に楽しめる大パノラマ。
訪れた日は11月にもかかわらず暑い位の陽気で、絶好の行楽日和。
富士山を含め絶景を堪能しました。
…と、ここまでは普通の観光だったのですが、ここには往復560mのロングジップスライドがあります。
世界遺産の富士山に向かって一気に滑り降りるアクティビティ。
大空に羽ばたく鳥になった気分で風を感じたい!とノリノリの私。
しかし一緒に行った夫は、こういうアクティビティが大嫌い。
事前申込制なので、旅行前日「俺は見ているだけでいいから、どうしてもやりたいなら一人でやってきな」と言われ、まあ、こういうたぐいのアクティビティに一度も付き合ってくれたことがないので半ばあきらめていましたが、二人でやった方が楽しいじゃない?!と、しつこく説得。
「じゃあジップラインだけね」と渋々オッケーしてくれました。
…ですが、ここには森のアドベンチャーというアスレチックがあるのを発見!
大規模な開発をせず“森をそのまま活用”し、環境への負荷を最低限に抑えたフランス発祥の「自然共生型アウトドアパーク」で、専用のハーネスを着用して樹と樹を渡り、自然と共存した冒険気分を存分に味わえる本格アクティビティです。
材木屋に勤めていながら、事務員という立場で普段全然木とふれ合っていないじゃん、ワタシ?!と変な使命感が沸き、この際だから木とふれあおう!と自分の重たい体を考えず、そしてこっそり夫の分も申込み…(笑)。
ジップラインを降りる場所にウッドチップが大量に撒いてあるのですが、そこに思いっきり突っ込んで、全身ウッドチップまみれになりながら、自分のドン臭さも忘れ、爆笑の連続。
命懸けで森とのふれあいを楽しみました~(^^)v。
東京に帰って来てしばらく経ったある日、旅行に履いて行ったスニーカーの中からウッドチップが出てきた時は、もう笑うしかなかったです。
いい年してよーやるわ!と笑って下さい。
でも今年も何か見つけてチャレンジしますよ!(文:まるこんぶ)
 

第1028話 05.01.2024「すごい新聞広告」

少し前の全国紙の新聞一面に、とある企業の広告が掲載されていました。
それは写真にある「みはし株式会社」という建築用装飾材の専門メーカーの広告です。
私はすごいなあと感心してしまいました。
木材の業界ではなじみのある会社ですが、一般の方はどのくらい気に留めるのでしょうか?
一面の広告にかかる掲載料金はいくらくらいなのでしょう?
その対価に見合うということで掲載したのでしょうか、判断がすごいと思いました。
弊社ではよくサンメントという商品を取り扱います。
主に店舗の内装を手掛けているお客様が使用されているのですが、仕上りはとても高級で豪華な雰囲気になります。
サンメントという商品で思い出されるのは、現場で大量に使用されて宮殿のような豪華な仕上がりの現場があったなぁという思い出です。
ちなみによく使用されるのはアユースという樹種。
アユースは熱帯のアフリカに分布する樹高が40メートルにも達するアフリカ最大級の樹種です。
辺材と芯材の色調差はほとんどなく、きれいなクリーム色の軽くて柔らかい木です。
ただ、加工する際の粉塵でアレルギーを引き起こすことがあるので注意が必要です。
弊社でもこのような広告を新聞に掲載することができれば認知度が増して成長につながるのかなぁなんて思った出来事です。
でも、経費に見合うのかは不透明な話ですね。(文:ゴン)